施工事例
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3階建て屋上のFRP防水やり替え工事|雨漏りが止まって安心 四条畷市

2023.07.31

3階建て屋上のFRP防水やり替え工事|雨漏りが止まって安心 四条畷市
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地域   :四条畷市
工事の種類:防水工事
施工箇所 :屋上陸屋根部
建物の種類:鉄骨3階建て
築年数  :約15年
施工範囲 :約25㎡
作業人員 :約8人工

基本情報

費用
約25万円
工期
約4日間

施工内容

  1. 既存防水層をめくる
  2. 目地⇒土間全体の順でカチオンフィラー処理をする
  3. プライマー材を塗布する
  4. FRP樹脂材の塗布およびガラスマットはり
  5. FRP樹脂材の上塗りを行う
  6. トップ材を塗る

四条畷市の鉄骨3階建て住宅にお住まいのお客様より、「屋上の防水が破損しているので見てほしいです」「雨漏りも少しあります」と、ホームページ経由でお問い合わせがありました。

まずは、現地調査にうかがいました。
屋上(陸屋根)の防水は、FRP防水でした。
FRP防水とは、液状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えて混合し、この混合物をガラス繊維などの補強材と組み合わせて一体にした、塗膜防水工法のことです。

既存の防水は、破損したり膨れていたりする箇所が、複数見られました。
直射日光が強く当たる陸屋根では、よく起こる劣化現象です。

今回の工事では、劣化した既存の防水層をすべてめくり、新たにFRP防水を施す提案をし、工事に至りました。

今回のFRP防水やり替え工事の流れ

以下では、今回のFRP防水やり替え工事の流れについて、説明します。
施工箇所が3階屋上なので、施工時の通路として、室内を通らせていただきました。
そのため、室内の養生を丁寧にしています。

【1】既存防水層をめくる


まず、既存防水層をめくりました。上の写真は破損部をめくっている途中のものです。
めくってみると下地はモルタルで、その目地にシーリングを施してから、FRP防水を施された形であることが分かりました。
その目地から、防水層が剥離してしまっています。


既存防水層はグラインダーという機械で切れ目を入れ、バールで開いて撤去します。


既存防水層は浮き上がっているところや、細かくひび割れているところが多かったです。


適度な大きさに分けてめくった防水層は、まとめて処分します。

【2】目地⇒土間全体の順でカチオンフィラー処理をする


土間の目地のシーリングを撤去してから、カチオンフィラーで処理しました。
以前のシーリングでは、地震などによる建物の動きにつられて、目地で防水層が動いてしまう構造でした。これが原因で、既存防水層の破損・膨れが発生しています。
そこで今回は、目地で防水層が動かないように、硬めのカチオンフィラーで、防水層を床全体的に固定するイメージで施工しています。


土間全体へは、目地に使ったものよりも柔らかめなカチオンフィラーを使用しました。


全体のカチオンフィラー処理が、綺麗に完了しました。

【3】プライマー材を塗布する


全体に、プライマー材を塗布しました。
FRP防水においてもプライマーの役割は重要で、下地と上塗り材の接着を補ってくれます。

【4】FRP樹脂材の塗布およびガラスマットはり


FRP樹脂の塗布と、ガラスマットはりを並行して行いました。
ローラーで、ガラスマットに樹脂を含ませるイメージで施工します。
ガラス繊維が周囲に飛散しないように、十分に気を付けました。

【5】FRP樹脂材の上塗りを行う


樹脂に仕上げのグレーの色味を混ぜて、上塗りを行いました。
上塗り材に色味を付けたことには、経年劣化でトップ材が剥げてきても、直射日光から防水層を守る目的があります。

【6】トップ材を塗る


トップ材を塗りました。
以上の工程をもって、今回のFRP防水やり替え工事は完了です。

まとめ


工事完了後、雨漏りは無事に止まりました。
サイディングボードの外壁も経年劣化が進んでいたので、今後目地のやり替えなどをしたほうがいいことをお伝えしました。

お客様からは「転勤が多いのですが、これで家をあけても安心です」といった旨のお声をいただきました。

FRP防水について、施工から15年ほど経過しているなら、一見傷んでいるように見えず雨漏りも発生していなくても、1度プロに診断してもらうことが安心です。
深刻な傷みがないうちに工事ができれば、トップ材を塗るだけでいいこともあり、その場合比較的安価で済みます。

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