施工事例
works
天井などの雨漏り対策|オリジナルの雨樋でオーバーフローを防ぐ 大阪市阿倍野区
2023.11.29
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before
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after
地域 :大阪市阿倍野区
工事の種類:雨漏り対策補修工事
建物の種類:木造平屋建て
施工箇所 :屋根・天井・排水部等
作業人員 :約12人工
基本情報
- 費用
- 約40万円
- 工期
- 約1週間
施工内容
- エントランスの上:シーリングやり替え
- 通路の屋根:雨樋の交換
- 通路の屋根:雨樋の新設
- 傷んだ天井の補修・塗装
大阪市阿倍野区の施設で、雨漏り対策の補修工事を行いました。
施設は、木造の平屋建てです。
お客様は「エントランスの天井と、通路の屋根の雨樋から雨漏りがあるので対策したい」と、仰られました。
他の業者さんで何度か補修工事を行ったそうですが、雨漏りの原因が突き止められず、雨漏りが止まらないので、当社まで依頼をくださいました。
現地を調査したところ、通路の屋根へは、大屋根の排水も流れており、通路の屋根での排水処理の容量がオーバーしているようでした。大雨の時には水が溢れてしまう、ということです。
本来大屋根に降った雨水は、その下に位置する通路の屋根に流すことはせず、横樋で受けて、そのまま竪樋(たてどい)で排水しないといけません。
おそらく、エントランス部分に竪樋がこないデザインにしたいという、設計の意図があったのだと考えられますが、それが排水上よくなかったということです。
また、雨樋の容量が、屋根の面積の割には少なすぎました。
上記のような理由でまず、通路の屋根の雨樋を交換することを提案しました。
雨樋は、板金を使ってオリジナルで作ることにしました。立ち上がり部分を作って、雨水が雨樋を越えない形状に(そして容量がアップするように)します。
また、雨樋は交換だけでなく新設もして、大屋根から通路の屋根に直接流れてしまう雨水の量を減らしていきます。
大屋根から通路の屋根の間の状況です。
ここに雨樋がないことが、雨漏りの原因の1つとなっています。
また、取り合い部の劣化も見られました。
雨漏りは、画像の矢印のように発生しています。
ここから、オーバーフロー(雨水が溢れる)を起こしています。
エントランスの天井には、数箇所雨漏りの跡が見られました。
かなり以前より、雨漏りが発生していたと思われます。
エントランスの上は陸屋根で、塩ビシート防水が施されていましたが、金物との取り合い部のシーリングが劣化していました。
このシーリング劣化が、エントランスへの雨漏りの原因の1つとなっているので、シーリングのやり替え工事も提案しました。
今回の雨漏り対策の補修工事の流れ
それでは、今回の補修工事の流れを説明いたします。
【1】エントランスの上:シーリングやり替え
エントランスの上、陸屋根の塩ビシート防水は、劣化していなかったのでそのまま使います。
金物との取り合い部のシーリングのやり替えを行いました。
場所によって、打ち替えであったり、打ち増しであったりします。
【2】通路の屋根:雨樋の交換
既存の雨樋を撤去しました。
いちから作った、新しい雨樋を取り付けました。材料は、ガルバリウム鋼板です。
市販の雨樋では隙間ができたり、オーバーフローが壁に当たってしまうので、オリジナルで作成しました。
先に述べた通り、立ち上がり部分を作って、雨水が雨樋を越えない形状に(そして容量がアップするように)なっています。
新しい雨樋の塗装を行いました。
塗装には、雨樋の色合いを周りに合わせること、そして雨樋(板金)を保護することの役割があります。
【3】通路の屋根:雨樋の新設
板金で作った雨樋を、新設しました。
雨樋を新設後、実際に屋根に水を撒いて、雨樋のほうへ正しく水が流れていくか、水漏れがないかをチェックしました。
【4】傷んだ天井の補修・塗装
雨漏りで傷んだ天井ボードを、剥がしました。
天井ボードを新設しました。
ビス穴をパテで埋めました。
他の部分と色を合わせるために、全体塗装を行いました。
以上の工程をもって、今回の工事は完了です。
まとめ
工事完了後、無事に雨漏りは止まりました。大雨の日でも、雨樋がオーバーフローしなくなりました。
長年原因を突き止められなかった雨漏りが無事に止まり、お客様はとても喜んでくださいました。
雨漏りの原因は先述したように、建物自体の設計にありましたが、これになかなか他の業者さんは気付けなかったようです。
雨漏りを解決するためには、雨漏りしている箇所だけ補修するのではなく、「根本的な原因は何なのか?」を探ることが大切です。
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