施工事例
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ベランダの雨漏り対策|雨戸の枠の下をシーリング・レール用の水抜き穴の新設など 堺市西区
2024.02.26
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地域 :堺市西区
建物の種類:鉄骨2階建て
築年数 :約30年
工事の種類:雨漏り対策補修
施工箇所 :2階バルコニー部
作業人員 :約1.5人工
基本情報
- 費用
- 約35,000円
- 工期
- 約2日間
施工内容
- 雨戸の枠の取り合い部などをシーリング処理
- レールに入った水を抜くための穴を新設
堺市西区の鉄骨2階建てにて、雨漏り対策の補修工事を行いました。
ご連絡は知り合いの塗装屋さんからあり、「以前うちで外壁塗装をしたお家があるのですが、長年発生しているベランダ下のガレージ部分の雨漏りが、止まらないようです。1度見てもらえませんか?」と、相談を受けました。
塗装屋さんが外壁塗装をした際、他社さんでベランダ防水も実施されたそうです。
お家の外観です。ベランダ下のガレージの天井(オレンジの丸で囲ったあたり)から、雨漏りが発生します。
雨漏り原因の調査は、
・バルコニーの立ち上がりの低さ
・サッシの形状
・サッシと外壁の隙間
などに着目して、行いました。
サッシは、レールの下部に雨戸のロックバーが刺さるタイプでした。
前回の防水工事で、ロックバーの穴を塞いでしまい、レールに入った水の抜ける場所がなくなっていることを確認できました。
立ち上がりが低いバルコニーで、排水する穴を防水で塞いでしまうケースは、他でも時々あります。
レールに排水用の切り込みが入っている部分もありましたが、それでもうまく排水できていないようです。
レールに溜まった水は、流れる場所を探して、ビスの頭などから下部へと流れ、1階ガレージ天井からの雨漏りになっているものと思われました。
調査を実施した日も、レールに水が溜まっていました。
また、雨戸の枠の下や取り合い部への防水処理があまりよくなく、隙間が見られました。
大雨の時は、隙間から侵入した雨水が、1階ガレージ天井部に流れ出るものと思われます。
そこで今回、雨戸の枠の取り合い部の隙間などへのシーリング処理、塞がれてしまった水抜き穴の新設などを提案し、工事に至りました。
雨漏り対策の補修工事の流れ
それでは以下で、今回の雨漏り対策の補修工事の流れを解説します。
【1】雨戸の枠の取り合い部などをシーリング処理
雨戸の枠の取り合い部をシーリング処理し、隙間を塞ぎました。これで、外壁を伝った水が、レールまできちんと流れるようになります。
下側の取り合い部も、シーリング処理しました。
また、ビス頭の隙間から水が漏れないように、ビス頭へのシーリングを行いました。
【2】レールに入った水を抜くための穴を新設
雨戸ロックバー下部の水抜き穴を、新設しました。
カッターで切り込みを入れ、ラジオペンチで引き抜き、防水部分を整えて、穴を作ります。
上の写真の矢印で示しているように、上の穴から入った水は、下の穴からきちんと排出されます。レールに降った雨が、溜まらなくなりました。
まとめ
雨漏り対策の補修工事の結果、雨漏りは無事に止まりました。
工事から半年以上経過していますが、雨漏りは見られないとのことです。
工事のポイントは、雨漏りの原因をしっかり特定したことでした。
これまでの経験から、元々の立ち上がりが低いことや、ロックバーを落とすタイプであることに着目し、雨漏りを止める方法を考えました。
ベランダの防水工事をする際には、サッシの構造まできちんと理解して、施工することが大事です。
1度雨漏り対策の補修工事をしたにも関わらず、雨漏りが止まらない場合、別の会社に依頼をするのも1つの手です。