施工事例
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タイル張りの外壁が数箇所破損!樹脂モルタルで補修+塗装をして雨漏りを止める 大阪市阿倍野区
2024.03.27
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after
地域 :大阪市阿倍野区
建物の種類:RC4階建て
築年数 :約30年
施工箇所 :外壁一部など
工事の種類:補修・塗装
作業人員 :約8人工
基本情報
- 工期
- 約4日間
施工内容
- 波板を撤去
- 破損部を撤去
- 破損部にプライマー材を塗る
- 破損部に樹脂モルタルを塗る
- 補修部に下地材を塗る
- 補修部に塗装材を塗る
- バルコニーの北側を塗装する
大阪市阿倍野区にあるビルにて、外壁補修・外壁塗装(一部)を行いました。
ビルはRC造4階建てで、築30年でした。
このビルではこれまでにも、ベランダの防水工事やサイクルポート・カーポートの鉄部塗装を、行ったことがあります。
雨漏りもその都度止まっていましたが、今回は新たに、「今まで工事をしたことがない箇所から雨漏りが発生した」とのことで、ご連絡をいただきました。
現地にて確認したところ、タイル張りの外壁の数箇所に、破損が見られました。
各箇所、30~50cm程度の破損です。
タイルの破損の原因は、水がまわってきたか、あるいはクラックが進行したか、どちらかだと考えられます。
下地のモルタルに押されて破損が発生することも多いです。
また、一部に波板が張られてあり、その取り合い部にも破損が見られました。
破損は波板の取り合い部から、2階の下あたりまで続く、大きなものでした。
波板に穴が開いていたので、水がまわってきやすい状況だったと考えられます。
「波板は今後必要ない」とのことでしたので、撤去することになりました。
また、「補修箇所の仕上げはタイル張りでなくてもいい」とのことで、シリコン樹脂塗装で仕上げることになりました。
破損部のタイルなどを撤去し、樹脂モルタルにて成形処理の後、微弾性フィラー+水性シリコン樹脂塗装仕上げを行いました。
今回の外壁補修・外壁塗装(一部)の流れ
それでは以下で、今回の外壁補修・外壁塗装(一部)の流れを解説します。
【1】波板を撤去
波板を撤去しました。
【2】破損部を撤去
テープで四角く養生をした後、グラインダーという機械を使って切り込みを入れました。
表面からモルタルのところまで、しっかりと切り込みます。
【3】破損部にプライマー材を塗る
破損部にプライマー材を塗りました。
プライマー材は、後に塗る補修材などの密着性を高めるために塗ります。
【4】破損部に樹脂モルタルを塗る
コテを使い、破損部に樹脂モルタルを塗りました。
樹脂モルタルは、軽くて丈夫な補修材です。
普通のモルタルは割れやすいですが、樹脂モルタルは割れにくいです。
なるべく段差ができないように、コテでしっかりと馴染ませます。
【5】補修部に下地材を塗る
樹脂モルタルで補修した部分に、下地材を塗りました。
下地材として使用しているのは、微弾性フィラーです。
微弾性フィラーは、外壁モルタルやALC表面のひび割れを埋めたり、小さな穴や凸凹を埋めたりすることができます。
また、フィラーが持つ微弾性によって、新たなひび割れの発生を抑えることもできます。
【6】補修部に塗装材を塗る
微弾性フィラーを塗った後、水性シリコン樹脂塗料を塗りました。
【7】バルコニーの北側を塗装する
バルコニーの北側は、表から見えます。
よって見栄えを整えるために、鉄部などの塗装を行いました。
以上の工程をもって、今回の工事は完了です。
まとめ
外壁補修・外壁塗装(一部)の完了後、無事に雨漏りは止まり、お客様はとても喜んでくださいました。
今回の工事のポイントは、波板を撤去したことです。
波板は、給湯器や室外機をカバーするために付けていましたが、結果として雨漏りの原因になっていました。
給湯器や室外機のカバーについては、別途実施される予定です。
外壁がタイル張りの場合、経年劣化でひび割れや浮きが発生してくることがあります。
タイルを触って高い音がしたら、タイルが浮いている証です。
後に剥落する危険性があるので、早めに業者に見てもらうことをオススメします。
またタイルは外壁を覆うので、下地がどうなっているのか分かりにくく、原因が分からない雨漏りが発生しやすいです。
外壁がタイル張りの建物であれば、築10~15年を目途に、点検を依頼するとよいでしょう。