施工事例
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貸倉庫の外壁がたくさん割れて雨漏り!シーリング工事・補修工事で止める 大阪市住之江区
2024.07.18
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地域 :大阪市住之江区
建物の種類:鉄骨2階建て
築年数 :約40年
施工箇所 :外壁
工事の種類:シーリング・補修
数量 :外壁ALCパネル目地部打ち増し 1,310m
サッシまわり打ち替え 70m
外壁補修 約30箇所
基本情報
- 費用
- 約60万円
- 工期
- 約1週間
施工内容
- 表面には表れていない劣化箇所を見つける
- 外壁の破損部をはつる
- 外壁の破損部にプライマー材を塗り、モルタルで補修する
- ALCパネル目地部のシーリング処理
- サッシまわりのシーリング処理
工務店様から相談をいただき、大阪市住之江区の貸倉庫の外壁シーリング工事・補修工事を行いました。
お客様は、「壁からの雨漏りがいくつも見られる」とお困りでした。
工事前に行った目視調査で、外壁はALCパネルでできており、厚みが35mm程度であることが分かりました。
厚さ35mmというのはかなり薄いほうです(通常、この規模の倉庫であれば100mm程度の厚みのALCパネルが使用されます)。
本来、普通の木造住宅に使うような薄さのALCパネルを用いているために、外壁が割れやすい状況にあると判断できました。
土地柄、貸倉庫の側を大きなトラックが頻繁に通り、建物の揺れが多く発生しているようでした。
揺れの影響で、外壁には破損箇所(ALCパネルの欠損・割れなど)が多く見られ、目地部やサッシまわりのシーリングは傷んで、破断しているところもありました。
(シーリングは、建物の揺れを緩衝する役割を担います。)
上の写真で分かるように、ほぼすべてのパネルが割れていました。
通常、外壁は縦に割れることが多いのですが、今回の貸倉庫では横向きの割れが目立ちました。
調査の後、見積もりを提出し、工事に至りました。
今回のシーリング工事・補修工事の流れ
それでは以下で、今回のシーリング工事・補修工事の流れを解説します。
足場は工務店様のほうで、施工されました。
【1】表面には表れていない劣化箇所を見つける
外壁に対し、「マーキング」と呼ばれる調査を行いました。
音や感触を頼りに、外壁の表面には表れていない劣化箇所を、見つけ出します。
該当箇所には、緑色のスプレーで印を付けました(後に工務店様のほうで、塗装が行われます)。
【2】外壁の破損部をはつる
マーキングで見つけた外壁の劣化箇所を、ハンマーではつっていきます。
劣化している部分は、ボロッと簡単に取れます。
こうして外れかけている部分をすべて外してから、補修の工程に移ります。
【3】外壁の破損部にプライマー材を塗り、モルタルで補修する
外壁の破損部に、プライマー材を塗布しました。
プライマー材を塗布した後、樹脂モルタルによる成形処理(補修)を行いました。
樹脂モルタルは、軽くて揺れに強い素材です。
【4】ALCパネル目地部のシーリング処理
ALCパネル目地部に、シーリング処理を行いました。
目地部にはもともとシーリングが施されていましたが、素材が揺れに強くないアクリルでした。
今回、増し打ちしたシーリングの素材はウレタンで、揺れに強いです。
【5】サッシまわりのシーリング処理
サッシまわりの既存のシーリングを撤去しました。
ウレタン素材のシーリングを、施しました。
ウレタンのシーリングの上からは、後ほど塗装(工務店様による)が行われます。
水切りの上部は塗装しない箇所なので、見た目が綺麗な変性シリコンのシーリングを用いました。
以上の工程をもって、当社による作業は完了です。
ここから、工務店様によって、塗装工事が行われます。
まとめ
工事の結果、雨漏りは無事に止まりました。
貸倉庫について、持ち主様と借主様が別におられましたが、やりとりをスムーズにしてくださったおかげで、今回の工事が実現しました。
今回のように、外壁ALCパネルがたくさん割れているなら、そもそもの造りとして「ALCパネルが薄い」可能性があります。
割れを放置していると、どんどん深刻化していってしまいます。
ウレタンなど揺れに強い材料で早めに補修し、塗装することがオススメです。
また、そもそも外壁ALCパネルは、「割れやすい」ものです。
そのうえ、“割れたら直接内側に雨水が出てくる”という性質があります。
そのため、10~15年が経過したら、補修工事・塗り替え工事を行うとよいでしょう。