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バルコニーの水張検査!水を張り・紙を浮かべてバルコニーからの雨漏りではないことを確認 堺市西区

2024.07.30

バルコニーの水張検査!水を張り・紙を浮かべてバルコニーからの雨漏りではないことを確認 堺市西区
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地域   :堺市西区
築年数  :約35年
建物の種類:鉄骨2階建て
施工箇所 :バルコニー部
工事の内容:水張検査

基本情報

費用
0円
工期
1日間

施工内容

  1. 一時的に排水口を塞ぐ
  2. バルコニーに水を張る
  3. 水の上に紙を浮かべる
  4. 排水口から水を流して最終確認


約5年前にバルコニーの防水工事を行わせていただいたお宅で、「雨風が強い日や長雨の日に、1階の天井から雨漏りする」と、ご連絡をいただきました。

現地を調査したところ、バルコニーの防水層などには「不具合はない」と確認しました。
しかしお客様は「納得ができない」とのことでしたので、後日バルコニー部へ水張検査を行わせていただくことになりました。

まずは、排水口部に止水仮止めゴムを詰め込み、隙間を埋めるために周りにタオルを巻きつけました。
その後、止水仮止めゴムへ空気を入れ、隙間がないことを確認し、バルコニー部へ水を張りました。

水を張ってから1時間ほど経過しましたが、漏水は確認できませんでした。
また、張った水の上に小さな紙を浮かべて、水の流れを確認しましたが、こちらも問題ありませんでした。

もしも排水口に破損があれば、張った水を流す際に漏水が確認できますが、漏水はありませんでした(=排水口の破損なし)。

以上の結果から、「バルコニー部の防水層からの雨漏りではない」ということが、確認できました。


「では、他にどこが怪しいのか?」と調査しましたところ、バルコニーの外壁にクラックが見つかりました。

おそらくこのクラックから雨水が浸入していると思われ、そのことをお客様にお伝えしました。
(5年前のバルコニーの防水工事の際、外壁塗装も実施することになりましたが、外壁塗装は他社様で実施されていました。)

今回のバルコニーの水張検査の流れ

それでは以下で、今回のバルコニーの水張検査の流れについて、説明します。
水張検査は、実際にバルコニーに水を張って、水漏れの有無を検査するものです。

【1】一時的に排水口を塞ぐ


バルコニーに水を張るために、一時的に排水口を塞ぐ必要があります。

今回の排水口の形状は、四角でした。
止水仮止めゴムは、丸い形状の排水口にはそのままフィットしますが、排水口が四角の場合は、四隅に隙間ができてしまいます。

その隙間を塞ぐために、タオルを詰めました。

【2】バルコニーに水を張る


止水仮止めゴムに空気を入れ、隙間がないことを確認し、バルコニー部へ水を張りました。

サッシの掃き出し下のギリギリまで、水を貯めます。
サッシの下のラインで水を止めないと、サッシが原因で水漏れが発生する可能性があります。

そうなると、“バルコニーの防水層の検査”ではなくなってしまう(=検査の意味がなくなってしまう)ため、水はサッシを超えないように気を付けました。


排水口まわりからの水漏れがないことを、確認しました。

【3】水の上に紙を浮かべる


水の流れがあれば分かるように、水に小さな紙を浮かべました。

水を張ってから1時間が経過しても、浮かべた紙に動きはなく、水の流れが発生していないことが確認できました。
(水張検査自体は新築ビル・マンションなどで一般的に行われますが、紙を浮かべて水の動きを見るのは、ヤマナミ独自の検査方法です。)

張った水の深さも変わりなく、バルコニー下のガレージ天井からの漏水も、ありませんでした。

【4】排水口から水を流して最終確認


排水口を塞いでいた止水仮止めゴム・タオルを外し、張った水を流しました。


排水口自体が傷んでいれば、水を流す際に漏水が発生しますが、漏水は発生しませんでした(=排水口に問題なし)。

以上の結果から、「やはりバルコニーが原因の雨漏りではない」と判断しました。


「雨漏りの原因になっていそうなところはないか?」を調査したところ、外壁のクラック(ひび割れ)が怪しいと思われました。

クラックは、シーリング補修をした形跡があったものの、建物の揺れなどにより、再度隙間が空いてしまったと思われます。

まとめ

バルコニーの水張検査完了後、お客様は「雨漏りの原因を絞り込むことができて、よかったです。検査までしてくれて、ありがとうございました」と仰られていました。

今回のように雨漏りの原因は、1つ1つ可能性を潰していって、特定します。
「小さなクラック程度では水は入らないのでは?」と思われているお客様は多いですが、今回あったような小さなクラックでも、雨水が浸入して雨漏りに発展するケースはあります。
よって、クラックは早めに補修をすることがオススメです。

今回のお客様は、以前の工事で、バルコニーの防水工事(当社)と外壁塗装工事(他社)を、別々の会社に依頼されていました。
もし雨漏りが発生しているのであれば、防水メインの会社にすべての工事を任せるとよいです。

→ 堺市西区などで雨漏りにお困りなら『防水市場(株)ヤマナミ』にご相談ください。