施工事例
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茶色の雨だれの原因は屋上の排水口!改修ドレーンの設置やFRP防水の実施で解決 大阪市平野区
2024.09.02
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after
地域 :大阪市平野区
築年数 :約25年
建物の種類:鉄骨造3階建て
施工箇所 :屋上排水まわり2箇所など
工事の種類:防水・補修
基本情報
- 費用
- 約8万円
- 工期
- 約2日間
施工内容
- 配管エルボーを切断し、プライマー材を塗布する
- 改修用ドレーンの取り付け
- ドレーンまわりにFRP防水を施す
- 配管エルボーを新設する
- トップコートを塗布する
- ゴミ受けを取り付ける
大阪市平野区のF様邸で、屋上の排水まわりの防水工事・補修工事を行いました。
以前に、外壁工事(サイディングの張り替え)をさせていただいたことがある、お客様のお宅です。
「3階のベランダの排水管に雨だれや、室内の天井・壁にカビや雨漏りの跡が見られる」とのことで、現地調査に伺いました。
屋上の防水や、外壁の取り合い部などには、破損はありませんでした。
(屋上は、以前の外壁工事の際に、簡易的な防水工事を行っていました。)
雨だれ・雨漏りの原因については、3階ベランダの上の排水口周辺が怪しく、排水口の中が傷んでいるのではと思われました。
そこで改修用ドレーンの取り付けと、周囲への防水を提案し、工事に至りました。
改修用ドレーン取り付けの際、屋上からの配管エルボーが邪魔になっていたため、一旦切断して新設処理を施しました。
その他、笠木ジョイント部のシーリング補修も施しました。
雨だれしている、配管の様子です。
雨だれは、サビが混じった茶色でした。
よって、排水口から雨水が漏れて、建物内部の構造が錆びており、その水が漏れてきている状態だと判断しました。
屋上の庇(ひさし)の排水が出てくるのが、上の写真のエルボー(L字型の配管)で、排水量が多いと推測できました。
今回の防水工事・補修工事の流れ
それでは以下で、今回の防水工事・補修工事の流れを、解説します。
3階建ての屋上で登りにくい位置でしたが、工夫して、室内を通らずにハシゴを使って作業を実施することができました。
(もしハシゴが使えなかったら、足場や高所作業車が必要だったため、施工費用がかさんでいました。)
【1】配管エルボーを切断し、プライマー材を塗布する
防水工事・補修工事の邪魔になってしまう配管エルボーを切断し、排水口のまわりにプライマー材を塗布しました。
【2】改修用ドレーンの取り付け
改修用ドレーンを取り付けました。
【3】ドレーンまわりにFRP防水を施す
ドレーンのまわりに、FRP防水を施しました。
FRP樹脂をガラスマットに含ませて、ドレーンの周囲に貼り付けていきます。
【4】配管エルボーを新設する
配管エルボーを、新設しました。
【5】トップコートを塗布する
トップコートを、塗布しました。
【6】ゴミ受けを取り付ける
ゴミ受けを取り付けて、排水口まわりの防水工事・補修工事は完了です。
笠木ジョイント部の、シーリング補修も施しました。
まとめ
今回の工事の結果、雨だれ・雨漏りは無事に止まりました。
今回のように、雨だれでサビが出ている場合は、スラブの中が錆びている可能性が高いです。
また室内の天井にカビがある件について、お客様は「湿度が高いからかな?」と思っていたそうですが、これも雨漏りが原因でした。
今回のように、天井にカビがある場合は、雨漏りも疑ったほうがよいです。
なお、このお宅のお隣にも、同じような構造の建物があり、同様の雨漏りがありました。
そちらからお声がけをいただき、同様の工事を行って、そちらも雨漏りは止まりました。