施工事例
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屋上防水の鳥被害の状況確認|鳥は防水層やシーリングを突いて破損させることがある 堺市北区
2024.09.02
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before
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after
地域 :堺市北区
築年数 :約35年
建物の種類:鉄骨造4階建て
箇所 :屋上まわり
内容 :被害の確認(鳥被害)
基本情報
- 費用
- なし
- 工期
- なし
施工内容
- 溜水があることを確認
- 大量の鳥のフンを確認
- 脱気筒まわりの防水の破損を確認
- パラペット部のシーリングの破損を確認
堺市北区のLマンション様にて、施工前の状況確認を行いました。
3年前に大がかりな改修工事(外壁工事・屋上ウレタン防水工事など)を行わせていただいたマンションですが、今年の春にオーナー様が屋上まわりを点検されたところ、排水が詰まり、屋上全体に池のように水が溜まっていたそうです。
オーナー様のほうで、排水口の掃除を行い、溜水は軽減したとのことですが、その際に鳥のフンが多いことや、防水層が一部破損していることを確認されました。
当社も連絡を受けて、オーナー様と一緒に屋上まわりを確認しました。
少し溜水が残っており、乾燥した鳥のフンが排水まわりにたくさんありました。
防水の破損については、プラスチック製の古い脱気筒のまわりに多く、3年前の工事で設置したステンレス製の脱気筒のまわりには、ほとんど見られませんでした。
他にパラペット部のシーリングの破損も見られ、破損の状態から考えると、シーリングおよび防水の破損は、「鳥」が原因だと判断しました。
マンションの近くには大きな公園があり、屋上には多くの鳥が飛来していたようです。
音や感触が楽しいのか、プラスチック製の脱気筒のまわりをくちばしで突き、そのせいで防水が破損してしまったものと思われます。
また鳥は、シーリングの弾力性や匂いにも、興味があるようです。
現状確認の結果を受け、見積書を提出し、現在工事の日程を調整しているところです。
屋上の状況確認の様子
それでは以下で、屋上の状況確認の様子を解説します。
3年前に、既存防水の上から、ウレタン防水を施しました。
その際、既存防水に使用されていた脱気筒は、外す必要がなかったので残し、新しい脱気筒は“追加”で取り付けています。
【1】溜水があることを確認
屋上に溜水があることを、確認しました。
【2】大量の鳥のフンを確認
大量の鳥のフンがあることを、確認しました。
この屋上に、多くの鳥が来ていることを意味します。
【3】脱気筒まわりの防水の破損を確認
先述したように、3年前に取り付けたステンレス製の脱気筒のまわりは、防水の破損が見られませんでした。
しかし、元々あるプラスチック製脱気筒のまわりの防水は、鳥に突かれて破損していました。
【4】パラペット部のシーリングの破損を確認
パラペット部のシーリングが、部分的になくなっています。
このようななくなり方をするのは、やはり鳥が突くからです。
ここまでの防水・シーリングの、“ちぎったような”被害状況は、鳥が原因だと判断しました。
オーナー様によると、確かにマンションの屋上に、カラスが集まっている様子を見かけたことはあったそうで、それでも被害がここまでとは思わず、大変驚かれていました。
現状雨漏りは発生していませんが、補修工事は必要だと判断し、見積書を提出しました。
予定している工事の内容
被害のあったプラスチック製の脱気筒は外して、新たにステンレス製の脱気筒を取り付けます。
そしてその周りに、防水工事を実施します。
またパラペット部のシーリングも、被害があった部分だけやり替えます。
架台の立ち上がり部分にも被害があったため、部分的な防水工事を実施します。
補修工事が終わったら、オーナー様のほうで、鳥が屋上にとまりにくくなるような工夫(鳥よけの設置など)をされるそうです。
また今後、排水口が詰まらないように、定期的に鳥のフンを取り除くようにするとのことでした。
まとめ
今回のように、鳥がとまっていることが多い建物では、排水口の詰まりを防ぐために、こまめに掃除をすることが大切です。
人の出入りが頻繁にあることで、鳥が寄り付きにくくなるとも考えられます。
ご自身で屋上の点検をすることが危険な場合・難しい場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。