施工事例
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店舗(魚屋さん)の床の補修工事・防水工事|「他社に依頼したけど仕上がりが不安」とお問い合わせ 大阪市生野区
2024.10.29
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after
地域 :大阪市生野区
建物の種類:木造2階建て
築年数 :約50年
工事の種類:補修・防水・他
作業範囲 :約25㎡・他
作業人員 :約8人工
基本情報
- 費用
- 約35万円
- 工期
- 約4日間
施工内容
- 既存の塗膜などを剥がす
- 下地を補修する
- 店舗の外の排水溝を整える
- 店舗内の勾配などを調整する
- プライマー材を塗布する
- 防水材を塗布する(2層塗り)
大阪市生野区にて、店舗の床の補修工事・防水工事などを行いました。
新たに魚屋さんをオープンするにあたり、古い店舗(築50年)の改装を他の業者に行ってもらったそうですが、「床の仕上がりに納得できていない」ということで、当社に問い合わせがありました。
(サイトからのお問い合わせです。床の施工事例などをご覧になり、「ここなら大丈夫かな?」と思って選んでくださったそうです。)
現状を確認させていただいたところ、クッションフロアのようなものの上に、塗装が施されている状況でした。
通常、クッションフロアの上から塗装は行いません。防水性能が悪く、すぐに剥がれてしまうからです。
お客様は「抗菌的な仕様にしたい」と業者様に伝えたそうですが、良くない仕上がりになっていました。
当社への希望は、「しっかりした防水性能を持つ床にしてほしい」とのことでした。
新しいお店は魚屋さんなので、店内で水を多く使います。
そこで、既存の塗装やクッションフロアのようなものを剥がして、下地調整を行い、店舗の床に最適な「エポキシ樹脂」の防水工事を行うことを提案しました。
こちらは、店舗の外の排水溝です。
上が埋まっていて、中に排水用のパイプが通っています。
しかしこの構造では、店の中で大量の水を使った際に、商店街の道のほうへと水が流れてしまうため、「排水溝として溝をきちんと作ったほうがいい」と判断しました。
今回の補修工事・防水工事の流れ
それでは以下で、今回の補修工事・防水工事などの流れを解説します。
【1】既存の塗膜などを剥がす
まずは、既存の塗装やクッションフロアのようなものを剥がしました。
1番下のモザイクタイルのような部分まで、しっかりと剥がします。
緑色の部分も、塗膜の一部です。
約50年の間、様々なお店が入るたびに改装工事を行ったため、塗膜が何層にもなっていました。
今回の工事では壁は触らないため、傷がつかないように、際(きわ)の部分を特に丁寧に剥がしました。
【2】下地を補修する
エポキシ水性樹脂を用いて、下地の補修を行いました。
店内の排水溝まわりを補修している様子です。
水を流した際にしっかり排水できるよう、きちんと勾配を取ることを意識しました。
【3】店舗の外の排水溝を整える
排水溝を埋めていたコンクリートを、機械ではつりました。
はつり終わると、綺麗に溝ができました。
これで店舗の中で流した水を、溢れさせることなく排水することができます。
【4】店舗内の勾配などを調整する
店舗の奥が「逆勾配(水が流れず溜まってしまう)」になっていたため、水が排水溝に向かって流れるように、勾配を変えました。
床面全体に、下地調整材を塗布しました。
下地調整材には、下地タイルと仕上げ材の密着性を高めるなどの役割があります。
【5】プライマー材を塗布する
店舗の奥側から手前側に向かって、プライマー材を塗布しました。
材料が付着しないように、壁は養生してあります。
【6】防水材を塗布する(2層塗り)
防水材(エポキシ樹脂)を塗布しました。上の写真は、1層目です。
2層目を塗布しました。
壁と床の取り合い部などへは、シーリングを施しました。
排水溝にグレーチングを設置して、お店の設備を戻して、今回の補修工事・防水工事は完了です。
まとめ
工事完了後、水が綺麗に流れることを確認しました。
お客様は、「しっかりした床になったのでよかったです。以前の床は、踏むとバリバリする部分があったりして不安だったので、これで安心できました」と仰られていました。
今回の工事のポイントは、下地をしっかりと補修し、勾配を調整したことです。
(下地が悪いと、防水はすぐに剥がれてしまいます。)
また、密着性が高い材料を用いたことも、ポイントの1つです。
「リフォーム業者」とひと口に言っても、得意分野は様々です。
今回のように、防水工事が得意でない業者に防水工事を任せてしまうと、不安の多い仕上がりになってしまいます。
業者を選ぶときは、「何に強い業者なのか?」という視点を持って、選ぶとよいでしょう。
手間は増えてしまいますが、内装は内装、外壁は外壁、防水は防水というように、業者を分けて発注することもオススメです。