施工事例
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築50年住宅の屋根やり替え工事!塩ビ防水シート仕上げで費用を抑える 東大阪市
2024.11.07
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地域 :東大阪市
建物の種類:木造2階建て
築年数 :約50年
工事の種類:屋根防水
施工範囲 :約35㎡
作業人員 :約20人工
基本情報
- 費用
- 約55万円
- 工期
- 約10日間
施工内容
- 既存の屋根を撤去する
- 雨養生を行う
- 下地材を張る
- 屋根の端末に金物を取り付ける
- シート用の接着剤を塗る
- 塩ビ防水シートを貼る
- 塩ビ防水シートを転圧する
- シートの端部をシーリングで処理する
東大阪市の木造2階建て住宅にて、屋根のやり替え工事(塩ビ防水シート仕上げ)を行いました。
以前にご依頼をいただいたお客様の、ご実家です。
(以前のご依頼は、お客様が所有されているマンションの防水工事でした。)
かなり前から2階に雨漏りがあったものの、ご実家ということで不在にすることが多く、そのままにされていました。
しかし徐々に雨漏りの被害は拡大し、看過できないところ(床まで濡れるほど)まできたので、「そろそろ何とかしないといけない」と娘様が思われて、当社に相談がありました。
屋根は、昔ながらの住宅によく使われている和瓦で、雨漏り箇所として怪しい部分は複数箇所ありました。
瓦の下に使用されている土が流れている箇所や、ルーフィングが腐っている箇所、破損のあるケラバ部分などです。
住宅は増築されていて、増築部分は上の写真のような金属屋根になっており、谷ができていました。
今回の住宅は築50年ということで、「あと何年住むのか?」という点を踏まえて、価格をなるべく抑えられる工事方法を検討することになりました。
(左隣にお住まいだった方が引っ越しをされてから、お客様がその土地を買い取っており、近い将来の「建て替え」を検討されています。)
最終的に「既存の和瓦を剥がして、屋根の下地を補強し、塩ビ防水シートで仕上げる工事」を提案し、採用され工事に至りました。
塩ビ防水シート仕上げにすると、瓦あるいは金属屋根への葺き替え工事よりも、費用を半額以下に抑えることができます。
今回の屋根のやり替え工事の流れ
それでは以下で、今回の屋根のやり替え工事(塩ビ防水シート仕上げ)の流れを解説します。
【1】既存の屋根を撤去する
まずは、既存の和瓦を撤去しました。
瓦の下に使われている土も、あわせて撤去していきます。
ルーフィング(上の写真だと中央あたり、紙のようなもの)も撤去しました。
野地板が見える部分まで、撤去が進みました。
昔の屋根なので、板と板の間に隙間があります。
【2】雨養生を行う
工事中に雨が降った際に、建物の中に雨水が入らないように、シートで雨養生を行いました。
【3】下地材を張る
既存の野地板はあまり強くないため、構造用合板を2枚張りにして、しっかりと補強を行いました。
【4】屋根の端末に金物を取り付ける
屋根の端末に、金物を取り付けました。
この金物には、水切りをする役割と、後の塩ビ防水シートを接着する役割があります。
そして雨養生をするため、そしてシートを貼る面を平滑にするために、ビス頭・合板ジョイント部にシーリングを施しました。
【5】シート用の接着剤を塗る
シート用の接着剤を、塗布しました。
塗った後は、手に付かなくなるまで乾燥させます。
【6】塩ビ防水シートを貼る
塩ビ防水シートを、貼りました。
一気に貼るとズレてしまうため、半分塗って・半分貼るということを意識します。
シートの端は、5~10cm重ねました。
シートを重ねた部分は、熱風で溶着させる工具を用いて、しっかり接着します。
棟の部分はシートを重ねて、補強しました。
立ち上がり部分へも、シートを貼りました。
屋根端末の金物とシートを密着させるため、熱風と溶着材を用いました。
【7】塩ビ防水シートを転圧する
シートと下地の密着性を高めるために、上から転圧をかけました。
【8】シートの端部をシーリングで処理する
シートの端部を、専用のシーリングで処理しました。
以上の工程をもって、今回の屋根やり替え工事(塩ビ防水シート仕上げ)は完了です。
特に工夫した点は、増築部分の金属屋根との取り合い部分の処理です。
谷になっている部分まで下地を入れて、シーリングしてシートを貼り、さらにシーリングを行いました。
また、段差を解消しながら下地を補強することも、工事のポイントでした。
細かな段差があるままだと、施工しづらく、防水上もよくありません。
まとめ
工事の結果、雨漏りは無事に止まりました。
お客様は、「瓦屋根にするか瓦棒屋根にするかの選択肢しかないと思っていたので、今回のような防水シートで仕上げる方法があるなんて驚きました」と仰られていました。
今回のように、既存の屋根が和瓦であるからといって、必ずしも瓦に替える必要はありません。
見た目はかなり変化しますが、費用を半額程度まで抑えることができる、「塩ビ防水シート仕上げ」という方法もあります。