2階建て長屋の屋根葺き替え工事　大阪市　K様邸

2015.03.26

今回の屋根葺き替え工事の現場は、築100年の2階建ての長屋で、雨漏りはありませんでした。
施主様がどこかで耐震の為に屋根を軽くした方が良いという情報をお聞きしたという事でご依頼頂きました。

築年数のわりにはシッカリとした建物で、今後もこのお家に住みたいとの事でした。
そのため、お客様に今後も長く住んで頂けるように耐力壁への負担を減らす重量の軽い鋼板屋根に葺き替えて軽量化をするご提案をさせていただきました。
※耐力壁＝地震や風などの水平方向の揺れに抵抗する壁の事です。

 行った屋根葺き替え工事の内容としては、
●和瓦及び盛り土の撤去。
●下地補強の為にコンパネ材を貼る。
●アスファルトルーフィングを貼る。
●お隣様との取り合い壁部にコンパネ、アスファルトルーフィング、金物の順で取付。
●ケラバ(屋根の妻側端部)金物取り付け。
●天然石付き鋼板屋根材貼り。
● 雨樋の取り付け。
● お隣様との取り合い壁部に天然石付き鋼板屋根貼り。

長屋ということでピンと来る方はいるかもしれませんが、長屋の多くは隣家と壁が隙間なく繋がってたりすることが多いのです。（繋がっている壁部分を取り合い壁と言ったりします）

今回の現場では、片方の隣家が1階建ての平屋だったので屋根をお借りしようとしましたが、ずっとご不在だった為に屋根をお借りすることができませんでした。
その為に仮設足場を組むことができなかったので、落下物にいつも以上に気を付けながらの作業を行いました。既存の和瓦と盛り土の撤去作業に2日、4人工で撤去完了です。

今回のポイントとしては、瓦屋根から鋼板屋根に変えることでの軽量化です。
また、屋根の葺き替えと同時に屋根の下地補強も行いました。

 

(1)お隣と屋根がひっついています。（施工前写真です）

(2)荷揚げ用スライダーを使う事により安全に荷揚げをしています。

(3) 屋根瓦を撤去しています。この土は盛り土といって和瓦の下地です。

(4)屋根の上の盛り土を除去しています。

(5)下地補強をする為にコンパネを貼っています。

(6)防水の為にアスファルトルーフィングを貼っています。(灰色のものです)

(7) 隣家の壁との取合部に下地コンパネとアスファルトルーフィング貼りました。

   
                                      
(8)隣家の壁部金物を取付ました(これも防水の為です)

(9)ケラバ部に金物を取り付けています。
※ケラバとは屋根の妻側の端部の事をいいます。 

(10)ここから天然石付き鋼板屋根材を貼っています。

(11)天然石付き鋼板屋根材棟部貼り
※棟部とは、屋根の頂上にある少し盛り上がった部分です。

(12)雨樋の取り付け。

(13)雨樋取付が完了しました。
縦の少し色が変わっている部分から上を新調しました。 

(14)隣家の壁部へ天然石付き鋼板屋根材貼り
これをすることで、隣家の壁の防水になります。 

(15) 屋根の葺き替え工事完了

(16)これで軽量化も防水もバッチリです。

大阪市K様邸の屋根葺き替え工事は完了です。

お隣様の取り合い壁に関しては、サービスで補強をさせていただき、お客様の雨樋も縦に繋がるところのつなぎ目までを新調させていただきました。

また、施主のＫ様のご要望通りに屋根の軽量化ができ、大変喜んでいただけました。

天然石付き鋼板屋根材の耐久年数は20～30年程といわれており、屋根を葺き替えたので今後しばらくは防水工事は必要いので、 築100年の家と共に末長く快適に暮らして頂きたいですね。

大阪で防水工事も兼ねて屋根の葺き替えをご検討の方は、株式会社ヤマナミにご相談いただければ、最適な方法でご提案をさせていただきます。
相談・お見積りは無料ですので、お気軽にお問合せください。