施工事例
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タイルが剥がれモルタルの崩落の危険性も高いビル外壁の補修工事!足場組みからモルタル粗付けまで 大阪市阿倍野区

2025.05.26

タイルが剥がれモルタルの崩落の危険性も高いビル外壁の補修工事!足場組みからモルタル粗付けまで 大阪市阿倍野区
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地域   :大阪市阿倍野区
建物の種類:鉄骨造5階建て
築年数  :約50年
施工箇所 :外壁破損部など
施工範囲 :足場約460㎡・外壁約190㎡

施工内容

  1. 足場を組む
  2. マーキングを行う
  3. 浮いたモルタルをはつる
  4. ラス張りを行う
  5. モルタル下地を補修する

以前からお取引があり、屋上防水をさせていただいたビルのオーナー様からご連絡をいただき、「ビルの外壁の一部が剥落した」と、ご相談がありました。

道路面2面はタイル仕上げ、他の2面は塗装仕上げのビルです。
ビル1階の店舗様にて、外壁の劣化が原因の雨漏りが発生していました。

剥落した外壁の一部はタイルで、オーナー様が保管されていました。

双眼鏡などを用いて外壁の状態を確認したところ、タイルが剥がれた箇所が数箇所あり、クラックも見られました。

ビルの前は人通りが多くこのままでは危険なため、急ぎで足場を組み、外壁補修工事を行うことを提案しました。

今回の事例では、足場組み・調査マーキング・破損箇所のはつり・モルタルの補修までを紹介します。

今回の外壁補修工事の流れ

先述したように、ビルのオーナー様は剥落した外壁タイルをとっておいてくれましたが、無理に保管する必要はありません。

補修外壁をタイル仕上げにする場合、新しいタイルを準備します。
また今回はタイル仕上げではなく、塗装仕上げを採用することになりました。

【1】足場を組む

ビルの1番上まで、足場を組みました。

今回の工事にあたって、道路使用許可証を取得しました。

既存の点字ブロックが足場の設置により使えなくなるため、仮設点字ブロックを準備しました。

足場の設置により、外壁の劣化状況も詳しく分かるようになりました。

下地にクラックが入り、タイルが浮いて剥がれている箇所が多くありました。
特に柱の角など劣化が激しい部分は、モルタルが流出して空洞になってしまっていました。

こちらは、元々看板が取り付けられていた部分です。
金物が錆びて膨脹した結果、タイルが浮いて剥がれたようです。

金物はカットして、露出しないようにしました。

こちらのモルタルの浮きは、ビルの2階から5階まで続いており、一気に崩落する可能性があるため非常に危険な状態でした。

【2】マーキングを行う

外壁の状態をしっかり調査し、テープでマーキングを行いました。

【3】浮いたモルタルをはつる

先述した、2階から5階にかけて浮いているモルタルを、落下養生をしながらはつり機ではつりました。
下の階からはつるとすべて一気に落ちてしまう危険性があるため、上の階からはつります。

【4】ラス張りを行う

鉄骨が見えてしまっている部分に、ラス張りを行いました。
ラス張りとは、外壁の左官下地として金属製の網(ラス)を張る工事のことです。

ラスは溶接したり針金で繋げたりして、しっかりと留めました。

後のモルタル施工で必要になる、当て木を取り付けました。
きちんと垂直になるように、水糸で位置出しを行います。

【5】モルタル下地を補修する

モルタルを、数度に分けて粗付けしました。一気に塗ると剥がれてしまうためです。

水糸を基準にして、モルタルの厚みを揃えています。

強度を上げるため、全体的にカチオンを塗っています。
(凹んでいる部分には、ラス張りの後にモルタルを塗ります。)

この後は微弾性フィラーを塗り、水性シリコン塗料を塗ります。タイルの色は見えない、塗装仕上げです。
また別の記事にて、詳しく紹介させていただきます。

まとめ

ビルのオーナー様は、外壁の劣化状況の写真をご覧になり、「ぞっとします……」と仰られていました。

工事において特に気を付けたのは、モルタルのはつり作業です。
落下養生は行うものの、下には歩道や店舗があるため、万が一にも破片を落とさないように十分気を付けました。

最初に行う調査も大切です。
後に崩落する危険性があるため、取れそうな部分を見落としませんでした。

建物が鉄骨造で下地がブロックの場合など、古いビルは何かしらの問題が発生している可能性が高いため、早めに見てもらうのがいいでしょう。

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