施工事例
works
駐車場の床の部分補修工事 兵庫県三田市 Sショッピングセンター
2015.06.10
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after
概要
今回の防水工事は、兵庫県三田市にあるSショッピングセンターのガレージに行くスロープ床部の防水層に複数箇所に破損があるということで依頼がありました。
調査をさせて頂いたところ、既存防水層の破損が多数あり、本来であれば、全体的に防水工事のやり替えを行う方が好ましい状況でしたが、破損の激しい箇所のみ施工して欲しいとの要望だった為、防水工事の部分補修をさせて頂くことになりました。
近々、全体的に防水工事のやり替えを行う予定との事で、応急的な工事になっております。
ただ、コンクリートの下にはアスファルト防水層があったので、直ちに雨漏りに繋がるものではありませんでした。
原因
防水層の破損の激しい箇所はスロープの部分で、車が登り降りする箇所になるので、通常のフラットな床よりも力が大幅に掛かる箇所になります。
また、登り降りで左右の通路で掛る力が逆方向に向かうので、それが相まって施工前の写真のように割れた事が考えられます。
応急的な防水工事とは
今回はお施主様のご都合により、2日間しか工事期間が無く、既存のFRP防水層を剥がさずに上から同じFRP防水を重ねる方法を取りました。
※本来であれば、既存防水層は剥がすので、少し工期が延びます。
FRP防水とは
Fiber Reinforced Plastics(ファイバー リーインフォースド プラスティックス)といって、繊維強化プラスチックの事を言います。
繊維強化プラスチックは、プラスチックとガラス繊維などの強化材を混ぜて、強度を向上させた複合材だと思って頂ければと思います。
特徴としては、軽量、強度、耐食、耐候、耐熱性能に優れた効果を発揮します。
その為、船、車、お風呂の浴室などにも利用されています。
この、強化繊維プラスチック材を利用した防水工事をFRP防水と呼びます。
基本情報
- 費用
- 約15万円
- 工期
- 2日間、4人工
施工内容
- 防水層破損部を接着。
- 既存防水層の上にFRP防水を施す。
- トップコートを塗布して防水層を保護する。
- イエローラインを塗装する。
防水層の破損状況
(1)防水層の剥がれ状況(施工前)
FRP防水の施工内容
(2)剥がれている部分を捲り上げ、プライマーとFRP樹脂を塗布してます。
(3)アクリル系シーリング材やFRP材を利用してパテ処理しています。
(4)施工する範囲をテーピング養生して、プライマー材を塗布しています。
(5)FRP樹脂を塗布した後にFRPガラスマットを敷いて、その上から更にFRP樹脂を塗布しています。
こうする事で、ガラスマットにFRP樹脂が浸透して強度が増し、接着性も上がります。
(6)アセトンを付けながら、毛の付いた脱泡ローラーで気泡を抜いていきます。
(7)更にFRP樹脂材を塗布していきます。
(8)トナーを入れたFRP樹脂を塗布しています。
FRP樹脂だけだと、トップコートの定着が良くないので、色付けと共にしています。
(9)トップコートを塗布して、防水層を保護しています。
(10) これでFRP防水は完成です。
イエローラインの塗装
(11)先ず、イエローライン用のテーピング養生を施します。
(12)イエローラインを塗装していきます。
(13)1度塗りでは薄いので、2層塗布を施します。
(14)ライン用のテーピング養生を剥がして、ライン塗装の完了です。
これで、今回の部分補修工事は全て完了です。
ヤマナミから一言
今回の工事は、近々に大きくやり替えるということでしたので、部分補修をさせて頂きました。
実際のところ、今回のようなお施主様は多くおられます。
ただ、部分補修だけど頼んでいいのだろうか。
と、お悩みの方も多くおられると思いますし、こんな小さい事だから少し頼みづらいけど…と思っておられる方も多いと思います。
そういった方でもお気軽に一度ご相談してみてください。
株式会社ヤマナミはお客様のお話をシッカリとお伺いした上でご都合に合わせて、最適な防水工事や塗装工事のご提案をさせて頂きます。