施工事例
works
マンションのバルコニー防水工事と防滑シートの張り替え 大阪府堺市 Pマンション
2015.06.18
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鉄骨造4階建てマンションの防水工事を行いました。
場所は、大阪府堺市にある鉄骨構造の4F建てのPマンション。
施工面積が約100㎡の大きさで14人工で8日間かけて全フロアのバルコニーと廊下の防水工事と防滑シートの張り替えを行いました。
バルコニー防水の劣化と防水工法の統一
今回のお施主様のお悩みは3つありました。
・既存防水層の劣化
・防滑シートの劣化
・過去に別業者で行っていた防水の部分補修工事が色々な工法で複数箇所していたので統一したかった。
この3つの理由により、弊社にご相談頂きました。
防水層や防滑シートに関しては経年劣化するものなので、こればかりは仕方のないことですが、部分補修を色々な工法でしていたのは、相性などの観点からしても決して良い工事とは言えません。
その為、防水工法の統一もこの際に行いました。
防滑シートとは…
防滑性ビニル床シートの事で、色々な種類が販売されています。
効果としては、雨などの水による滑りを防いだり、床自体の耐久性を上げたり、耐候性やメンテナンスの向上などがあり、種類によって様々です。
防滑性ビニル床シートが劣化すると、硬化してきて端の方がめくれたりします。
もし、この捲れてきている部分が開き戸の近くだったりすると、扉が開きにくくなったりすることにも繋がりますし、つなぎ目などが捲れてくると歩行の際の転倒にも繋がる恐れがあります。
今回は4階バルコニーが雨水の浸入が多かったのと、4階の防滑シートの劣化が目立っていたので、4階バルコニーの防滑シートの張り替えもさせて頂きました。
基本情報
- 費用
- 約60万円
- 工期
- 8日間、14人工
施工内容
- 既存の防滑シート撤去
- 既存の防水層撤去
- ドレーン取付
防水工事の工程
(1)既存の防滑シートと既存防水層を剥がしています。
(2)プライマー材塗布をして排水口部に改修用のドレーンを取り付けました。
(3)ウレタン防水材を塗布しています。この作業を2回繰り返して2層にします。
(4)ウレタン防水の上にトップコートを塗布して防水層を保護します。
(5)防水工事はこれで完了です。
(6)防滑シートを必要な箇所に当てながら、型取りを行っています。
(7)防滑シートを貼りつける為のボンド材を塗布しています。
(8)ボンドをくし目になっているコテを使って均等にならしています。
(9)均一に塗布したボンドのオープンタイム後に防滑シートを貼りつけていきます。
※オープンタイムとは…ボンドなどの接着剤を塗布した後に接着性が高くなるまでの待機時間の事です。
(10)防滑シートのジョイント部(接合部)を専用の器具で溝になるように切り、
その溝を埋めるように防滑シート専用の溶接棒を使ってライスター熱風機で溶着します。
そして、はみ出した分を専用のカッターにて平滑処理をしてフラットにします。
※イメージとしては、ハンダ付けをするような感じです。
(11)防滑シートの端をシーリング処理を施していきます。
(12)防滑シートの端をキレイに仕上げていきます。
(13)これで防水工事と防滑シートの張り替えの完了です。
(14)これで全行程が完了。
1階~4階までウレタン塗膜防水を行い、全てキレイに仕上がりました。
ヤマナミから一言
このマンションは防水工事の部分補修を複数回行っており、その都度全く違った工法で補修をされていました。
本来、マンションのベランダの防水工事は歩行可能なもので仕上げる必要があります。
ただ、防水工事の工法によっては軽歩行タイプから重歩行タイプがあり、ベランダであれば洗濯物を乾したりするので、有る程度歩行に向いている防水工法である必要性があります。
また、防水工事の工法には相性があり、既存防水層に対してどの防水工法を行うかによって接着性や耐久性などに差がでてきます。
その為、既存防水層が何なのかをシッカリと見て、相性の良い工法による防水工事を行う必要性があります。
大阪の防水市場の株式会社ヤマナミでは、こういった相性などを考慮しながら、お施主様によって様々な問題解決を行っております。
もちろん、工事の質を大切にしていますので、先ずはシッカリと事前調査を行い、要望もお伺いした上で最適な方法をご提案致します。
このPマンションと同じように、防滑シートなどの劣化や防水層が膨れたり捲れたりしている場合などは、お気軽に株式会社ヤマナミまでご相談ください。