施工事例
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築35年8階建てビルの最上階から漏水!出窓やパラペットを補修 大阪市住之江区

2025.09.16

築35年8階建てビルの最上階から漏水!出窓やパラペットを補修 大阪市住之江区
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地域   :住之江区Nビル
建物の種類:鉄骨8階建て
築年数  :約35年
工事の種類:シーリング・補修
施工箇所 :最上階の出窓・天井

基本情報

工期
約4日間

施工内容

  1. 現地調査
  2. 出窓シーリングの打ち替え
  3. パラペット部のシーリング打ち替え
  4. 架台破損部の補修
  5. パラペット部の補修

お世話になっている工務店様からのご依頼で施工した事例です。

ビル最上階の出窓や天井部分に漏水があるとのことで、現地調査から行いました。

1.現地調査

現地調査をしている様子です。
出窓は1か所で、部屋の中は数か所雨漏りしています。

外から確認したところ、出窓の漏水は出窓上部とその上の外壁部分のシーリングの破損が原因と思われます。
外壁のシーリングには画像のように、縦にヒビが入っているのが確認できます。

過去に雨漏り工事をされた形跡はありません。

外壁はパネルになっており、打ち替えやそれに伴う出窓部分の庇(ひさし)はやり替えているようです。
しかし、経年劣化によって剥離したりシーリングが劣化したりしています。

上の画像のように、庇のシール部分が劣化している状態です。

出窓の庇部分と外壁の取り合い部分も、画像のように劣化しています。

屋上廻りの工事前の様子です。
さまざまな物が設置され、パラペットの形も複雑になっています。

天井の隅の漏水は、屋上の架台やパラペットの破損・既存防水の劣化が進んだことが原因のようです。

パラペットの取り合い部のシールも劣化しています。

上の画像はパラペットの一部で、劣化が激しい部分です。
築35年・鉄骨8階建てのこのビルは、風によるビルの揺れなどで劣化が進んでいます。

こちらの架台は破損していて、大きくヒビが入ってしまっています。

現地調査の結果、出窓上部のシーリング処理や屋上廻りの取り合い部分へのシーリング処理、架台やパラペット部の破損の補修工事をご提案して実施することとなりました。

今回は、弊社ヤマナミで施工させていただいた補修工事と、その後続いて実施した防水工事のうち、前半の補修工事についてご紹介します。

2. 出窓シーリングの打ち替え

今回の工事では、破損部分の補修を先行して実施しています。
画像は既存のシールを撤去しているところです。

出窓はこちらは雨漏りの原因が明確で判断しやすく、作業しやすい部分でした。

新しいシーリング処理を行っていきます。

出窓上部のシーリング部分です。
こちらも既存のものを撤去して、打ち替えていきます。

外壁部分は既存のシーリングを撤去せず、新しいものを重ねる増し打ちで施工しました。
外壁部の目地の増し打ちは、雨漏りが発生している出窓上部にある目地部分のみに施工しています。

3.パラペット部のシーリング打ち替え

画像はパラペットの取り合い部のシールを撤去しているところです。

シールの撤去が終わったら、プライマー材を塗布します。

パラペット取り合い部のシール処理が完了したところです。
シール処理は、幅に対して奥行きがしっかり確保されていることが重要です。

今回は奥行きがあったので、しっかりと施工できました。

シール処理におけるポイントはプライマーです。
幅が広いとシールに動きが出るので、プライマーをしっかり塗布しないと剥がれてしまいます。

また既存シーリングをしっかり除去しないとせっかく打ち替えたシールが剥がれてしまうので、注意して進めました。

4.架台破損部の補修

架台は大きくヒビが入り破損していたので、そちらを補修します。
画像は架台の破損部で、鉄筋が錆びて黒くなっているのでしっかりと除去していきます。

架台の破損部に樹脂モルタルを塗布しているところです。

樹脂モルタルを成形する前に、劣化して剥がれ落ちそうなところをしっかり除去しておくことが大事です。
剥がれそうな部分を残して作業すると、そこから再度落ちてしまいます。

架台の破損部の補修が終わったところです。
きれいに補修できました。

5.パラペット部の補修

パラペットの破損部を補修していきます。

パラペットの破損部も、架台と同じく破損部を撤去して樹脂モルタルで補修しています。

画像のパラペット部も、樹脂モルタルで補修しました。

まとめ

工事の結果、出窓からの雨漏りはしっかり止まりました。
天井部分も雨漏りがあり、そちらはこの後行った防水工事でしっかり止まっています。

今回の工事ではシーリングに特に注意を払い、既存のシーリングをしっかり除去して作業を進めました。

屋上は普段目にすることが少なく、多くの依頼主様は劣化の大きさに気づいていらっしゃいません。

今回の依頼主様は、ビルが築35年が過ぎて「そろそろ防水工事をしなければ」とご依頼いただいており、シーリングの破断は気づいておられなかったそうです。
シーリングの劣化は遠目で見てもわからず、多くの場合脚立に登ってしっかり確認することでわかります。

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