施工事例
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RC造の外壁に浮きや膨れ!ウレタン塗膜防水などで雨漏りに対処 大阪市阿倍野区

2025.11.11

RC造の外壁に浮きや膨れ!ウレタン塗膜防水などで雨漏りに対処 大阪市阿倍野区
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地域   :大阪市阿倍野区
建物の種類:RC造2階建て
築年数  :約40年
工事の種類:外壁補修・防水
施工箇所 :ベランダ部・外壁部等

基本情報

費用
約40万円
工期
約6日間

施工内容

  1. 外壁補修
  2. シール処理
  3. ベランダ部のウレタン塗膜防水

工務店様からのご依頼で、ベランダ部のウレタン塗膜防水・外壁補修・シール仕上げを行った事例です。

築40年ほどのRC造(鉄筋コンクリート造)の戸建て住宅で、雨漏りによるしみが発生するなどさまざまな場所が傷んでおり、依頼主様は「全体的にやり替えよう」と思っておられます。

現地調査を行い、ベランダ部のウレタン塗膜防水と外壁補修・シール仕上げを行うこととなりました。

この後の工程で、屋上の塩ビシート防水も実施しますが、今回の事例ではベランダ部のウレタン塗膜防水と外壁補修・シール仕上げについて解説します。

過去に一度塗装をされたようですが、防水はされていません。
外壁は塀を中心に塗膜の浮きが多く、建物が部分的に傷んでいる状態でした。

塀の上部は鉄製で、サビが多数見受けられます。

外壁の塗装は画像のような浮きが、裏表両面で発生しています。
内部に水が回ったり中にこもった湿気が外に出ようとしたりして塗膜層に浮きが発生しており、どこからか水が侵入していると思われる状態です。

画像は梁部の塗膜膨れで、一部外壁部分にも発生しています。

こちらはベランダの工事前の状態です。既存の防水としてモルタル仕上げで施工されており、下地にアスファルト防水があると思われます。

1. 外壁補修

まずはベランダ部にある、既存の塀塗膜を撤去していきます。

塗膜の撤去は、「スクレーパー」というへら状の刃を使って古い塗膜・サビ・汚れを除去する「ケレン」という作業を中心に行います。

塗膜が弱っているところは残ると剥がれる原因になるので、密着力が弱い所はできるだけ取っていくことがポイントです。

塀の塗膜は大半を除去しました。

しっかりと施工するため、また工事中の汚れなどから保護する目的で、インターホンは一旦外して施工します。
施工後は、もちろん元に戻します。

塗装する前に、「カチオンフィラー処理」を施工します。
カチオンフィラーとは下地調整材の一種で、カチオン性樹脂を配合したものです。

素地のまま防水塗装すると膨れやすいので、接着性を高めるためにこのカチオンフィラー処理を行います。
この工程を行うと、塗膜が残っているところとの段差も埋めることができます。

塀は全体的にカチオンフィラー処理を行いました。

梁部の塗膜は、膨れている部分を撤去していきます。

塀と同じく、梁にもカチオンフィラー処理を行います。
このあと、塀や外壁には塗装工事が実施されます。

2. シール処理

古いシールを撤去して、新しいシールを打ち直していきます。
こちらの建物はアルミサッシとスチールサッシの両方があるので、この両方に対してシール処理を行いました。

スチールサッシはサビやすく、壁とサッシの隙間に水が入ると雨漏りの原因になり、サッシ自体も傷みやすくなります。

サッシ廻りすべてにシールを施工しました。

3. ベランダ部のウレタン塗膜防水

最後に、ベランダ部のウレタン塗膜防水です。ウレタン塗膜防水の前に、プライマー材を塗布しているところです。
「クラック」と呼ばれる細いヒビや、目地があったので、しっかりシール処理を行ってからプライマー材を塗布しました。

ウレタン塗膜防水材を塗布しているところです。
ベランダ全体に防水材を塗布するために、エアコンの室外機は浮かせて作業していきます。

ウレタン塗膜防水材は2度塗りして仕上げます。

ウレタン塗膜防水材を塗布した後は、トップ材を塗布して完成です。

このように、ベランダ全体に防水対策を行いました。

まとめ

笠木から入った水が出ようとしたと思われる梁部分の塗膜膨れ、多数のクラックが散見されたベランダなどに対処することができました。

塗膜は浮きがひどく簡単にはがれる状態でしたが、依頼主様はそこまで浮いていると気づいておられなかったそうです。
「対応してよかった」と言っていただけました。

塗膜は浮きが残らないようにすることが大事で、手で触りながら、浮きを確認して丁寧に作業を進めていきました。

RC造(鉄筋コンクリート造)は、一見トラブルがなさそうでも、ある程度年数が経っているならプロに見てもらうのがおすすめです。
10年を超えると傷み始める箇所がわかるので、早めに対処することで塗膜の浮きの範囲を抑えることができます。

10年くらい経つと、どうしても経年劣化は避けられません。
クラックが出てくる建物も多いので、ぜひ1度プロにチェックしてもらいましょう。

⇒大阪市阿倍野区などで防水工事を行うなら『ヤマナミ』にお任せください