施工事例
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商業施設の業務用エレベーターピット内に漏水!ポンプ車や注入材で対策 大阪市平野区
2026.01.21
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地域 :大阪市平野区
建物の種類:鉄骨4階建て
築年数 :約35年
工事の種類:止水・防水等
施工箇所 :エレベーターピット内 ※業務用
施工範囲 :約30㎡
基本情報
- 費用
- 約65万円
- 工期
- 約4日間
施工内容
- 溜水の汲み上げ
- 止水処理
- 水反応型注入材を注入
- 外壁基礎部のクラック処理
- 外壁基礎の取り合い部シール処理
- エレベーターピット内に防水材を塗布
弊社防水市場(株式会社ヤマナミ)のホームページにて、エレベーターピットの事例をご覧いただいたお客様よりメールにてお問い合わせをいただいた事例です。
かなり前から商業施設の業務用エレベーターピット内に水が溜まっていたそうで、水が溜まる→引くを繰り返していました。
再びエレベーターピット内に水が溜まりだし、エレベーターの管理会社よりそろそろ対応したほうが良いと指摘を受けご相談いただきました。
今回の商業施設は現在所有者となっている会社が建てたものではなく、5年前に購入された物件です。
築35年で、新築してからエレベーターピットについて過去に工事を行ったことは一度もありません。
エレベーター点検のタイミングに合わせて現地調査したところ、調査日の溜水は約15センチでした。
この調査結果を元に対策工事案・見積工事を提出し、ご契約・工事に至りました。
1.溜水の汲み上げ

まずはエレベーターピットに溜まった溜水を汲み上げます。
写真は施工前の溜水が溜まっている状態です。

エレベーターピット内に溜まった水は油が浮いた汚水となっており、写真のようなポンプ車で産業廃棄物として適切に処理(廃棄)しなければなりません。

ポンプ車のホースをエレベーターピットに設置します。
商業施設が営業中に作業するため、できるだけ営業に支障がないよう作業を進めます。
ちなみに今回作業するエレベーターは業務用であり、お客様は使用しません。
そのため、営業中ですがお客様用エレベーターを使用中止するといった対策はせずに作業できました。

ポンプ車のホースを設置しているところです。

溜水を汲み上げ、作業スタッフが降りられるようになりました。
2.止水処理

エレベーターピット内の汚れを除去する「ケレン作業」にて、ピット内を清掃していきます。

止水セメントを塗布して止水処理をしているところです。

入隅を中心に止水セメントを塗布していき、底は必要な部分に塗布します。
3. 水反応型注入材を注入

今回は水に反応して膨らむ「水反応注入材」にて止水していくため、注入材を注入する穴をあけているところです。
この作業が終わった次の日に再度チェックして、溜まっていた水がしみていた部分に再度注入口をあけ、水反応注入材を充填していきます。

水反応注入材は、注入→中の水がしみ出る→注入を複数回繰り返し、見えない内部をしっかり止水していきます。
今回は10か所ほど注入口をあけ、水反応注入材の充填を行いました。

スプレーで注水口を清掃しているところです。

注水口があけられたので、水反応型注入材を充填していきます。
10か所ほどあけた注水口に、順番に注入材を充填しました。
4. 外壁基礎部のクラック処理

エレベーターピットが設置されている部分の外壁に写真のようなクラックが2~3か所あったので、こちらを補修します。
写真はクラック部分にVカットを施工しているところです。

V字にカットしたクラック部分に、モルタルを埋めていきます。
5.外壁基礎の取り合い部シール処理

外壁の基礎にある取り合い部に、防水対策としてシール処理を施工しているところです。
施工部分はエレベーターの真横だけでなくその周囲も行うので、長さにすると20mほど施工します。
6.エレベーターピット内に防水材を塗布

エレベーターピット内に防水材を塗布する前に、密着性を高めるプライマーを塗布していきます。

エレベーターピット内に防水材を塗布しているところです。

細かい部分はハケを使い、防水材を丁寧に塗布します。

エレベーターピット内の床部分にも防水材を塗布します。

エレベーターピット内全体に防水材を塗布できたところです。

防水材は2度塗りするので、もう一度エレベーターピット内全体に重ねていきます。

これで予定していたエレベーターピットの防水工事が完了しました。

1週間後の点検日にチェックしてもらうと、水がしみていました。
そのため、水がしみていた部分のみピンポイントで水反応型注入材を注入し、防水材を塗布したところ、半年経っても漏水は起きていません。
エレベーターピット内の場合、今回のように数回防水工事を繰り返すことがあります。
まとめ
工事の結果エレベーターピット内の溜水は止まり、お客様は安心してくださいました。
今回の商業施設は築年数が古く、外壁にもクラックが複数あったことからエレベーターピット内の溜水は複数の原因が考えられます。
その辺りを調査時に見極めることがポイントでした。
今回の商業施設には業務用エレベーターがもう1基あります。
幸いそちらは漏水がなかったので使用でき、工事中もその1基が使用できたため工事中に大きな支障は起こりませんでした。
商業施設の場合、大がかりな工事によって業務に支障が出ないように早めに対処することは大切です。
漏水の場合、初期段階なら水反応型注入材のみで止められることもあります。
そうするとポンプ車での汲み取りが不要になり、工事費を抑えたり工期を短くしたりでき、業務への支障を抑えることができます。
漏水工事では早期発見、早期工事が大事です。
今回のような商業施設なら管理会社がチェックして、エレベーターピット内の水がどれくらい溜まっているかという報告があるので、溜水が発生した時点でぜひ工事を検討してください。
エレベーターピット内の工事では溜水が発生してからの工事が多いですが、そうすると支障が出る期間や費用も上がります。
業務への支障や工事費を考えると、できるだけ早めに対策することが肝心です。
今回のエレベーターは業務用なのでマンションなどのエレベーターより大きく、工事範囲も広がります。
弊社防水市場(株式会社ヤマナミ)なら、業務用エレベーターピットでも対応可能です。
