施工事例
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何度もひび割れを繰り返すビルの屋上 ウレタン防水 大阪市 SKビル

2015.10.14

何度もひび割れを繰り返すビルの屋上 ウレタン防水 大阪市 SKビル
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屋上の防水塗装が割れて漏水してるから塗ってほしい

今回は、大阪市にあるSRC造4階建てのビル。
お施主様から直接、「屋上の防水塗装が割れて漏水してるから塗ってほしい」とご依頼を頂きました。
この建物は、15年ほど前にウレタン塗膜防水工事を行ったようでしたが、その後もひび割れがおき、そのたびに補修を行っておられました。
既存防水層を捲ってみると塗膜層が3層出来ていたので、最低でも15年以内に2度も補修塗装を行っていました。

なぜこの短い期間でひび割れが何度も起きたのか?

今回、15年という短いスパンで2度補修を行ってもひび割れを繰り返した理由が、既存防水層を捲って分かりました。

そもそも、屋上でひび割れが起こるのは決して珍しいことではありません。

<ひび割れの主な原因>

・建物に防水工法があっていない
・想像以上に建物の揺れが大きい
・下地が充分ではない
・防水層の劣化

この4つが主な原因です。 

今回、ひび割れがあった箇所は床面のひび割れに追従して同じ位置で防水層がひび割れていました。
本来、ウレタン塗膜防水の場合は、メッシュクロスという下地材を入れるのですが、この既存防水層にはそれが入ってなかったのです。

要するに、下地が不十分だったために、ひび割れが何度も起きていました。


基本情報

費用
約100万円
工期
約2週間、約30人工、施工面積 約190㎡

施工内容

  1. 既存防水層捲り
  2. ひび割れ補修
  3. ウレタン塗膜防水

防水層の破損状況


床面の塗装が大きく割れています。


既存防水層で膨れてる箇所や破損している箇所を捲っています。


捲った箇所の一部分の写真ですが、防水塗装が3層になっていました。
※1回の塗装で3層にしているのではなく、別で2回補修していた為です。


床面のひび割れ箇所に、シーリング処理で補修を行いました。


排水口の状態です。
サビ色が見えるので、内部も破損している可能性が大きいです。 


内部破損での雨漏りの可能性もあったので、改修用ドレーンを取り付けました。


既存防水層を捲り、ひび割れにシーリング処理をした後で、
防水塗装のためのプライマー材を塗布しています。


パラペットの立ち上がり部からウレタン塗装を行っております。
※ここにはメッシュクロスを貼ることができないので、
 強度が高くて塗膜層を厚めに作れるウレタン塗装材を使用しました。


床面にはウレタン塗装の1層目塗布後に、メッシュクロスを貼っています。
※これは、コンクリートのひび割れに追従して、
 塗膜層が割れるのを防いだり、歩行をしても破損しないように、
 強度を付ける為に貼っています。


メッシュクロスの上にウレタン塗装の2層目を塗布しました。


更に、3層目も塗布して塗膜層を形成しました。


最後に、紫外線などから塗膜層を守るために、トップコートを塗布しています。


これで防水塗装は全て完了しました。

ヤマナミから一言

この現場を通してお伝えしたいのは、防水工事は下地が重要ということです。
下地がシッカリとしていなければ、防水効果は一時的なもので、本来持っている耐用年数はなかなか持ちません。

更に運が悪ければ、ごく短い期間で漏水してしまい、再度工事を行わないといけなくなってしまうので、コストがかさんでしまいます。 

何度補修しても同じとこが破損し、漏水するというお悩みをお持ちの方であれば、下地をシッカリとしてくれる防水業者に依頼されることで、改善されることが多々あります。 

もし、大阪で下地をシッカリとしてくれる防水工事業者をお探しの方は、株式会社ヤマナミに御相談ください。
お客様の建物の状況に合わせて、最適な方法で御提案をさせて頂きます。 

→ 大阪の防水塗装工事