施工事例
works
バルコニーに雨漏り対策で防水工事 大阪市東住吉区 M様邸
2015.12.15
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防水工事を外壁改修のついでに
今回の現場は鉄骨造3階建ての築年数25年程の住宅です。
お客様から工事依頼を受けた工務店様から、雨漏りはしていないけど、新築時から何もしてないし、外壁改修工事を行う為に足場を組むので、それに伴って今後の雨漏り対策の為にもバルコニーの防水工事もして欲しいとご依頼を頂きました。
下地が綺麗だったので、防水塗装のみ
築年数25年にもなってると、破損があったり汚れが酷かったりと、防水工事を行う前に塗装面の調整を行うことがほとんどなんですが、このM様邸は状態が非常に良かったので、改修ドレンを取り付けるだけの簡単な下地調整になりました。
改修ドレンとは
ドレンとは、陸屋根の屋上やバルコニーに設置されている、防水面に雨水などが溜まらないように雨樋に流す為の穴の部分の事です。
コンクリートで出来ている屋根やバルコニーであれば、防水層を突っ切って雨樋まで繋がっており、素材が鉄で出来ているモノが多く年数と共に錆が発生します。
錆が発生すると、接合面が剥がれたり穴が空いたりするので、その隙間から水が浸入して雨漏りの原因となる事が多くあります。
この錆などで雨漏りしないようにする為に、既存ドレンの上から被せるようにして取り付けるドレンを改修ドレンといいます。
基本情報
- 費用
- 非公開
- 工期
- 4日間、8人工、施工面積20㎡程
施工内容
- 室外機のつりさげ
- 改修ドレン取付
- プライマー材塗布
- ウレタン防水材の塗布
- トップコート塗布
- 室外機を地面に降ろす
防水工事の工程
バルコニーに防水工事を行う為の準備をしています。
作業前に室外機をロープで手摺りに吊るして地面から離します。
排水口部の清掃と改修ドレン用のプライマー材を塗布しています。
※プライマー材とは、一言でいうと接着剤です。
改修ドレンを取り付けました。
これで、ここからの雨漏りの心配は無くなります。
防水塗装を行う地面にウレタン防水塗装用のプライマー材を塗布しました。
作業前に室外機を全て上げて、作業をしている様子です。
立ち上がりと側溝を先行してウレタン防水材を塗布します。
床面より先に塗布する理由は、ウレタン防水材が垂れて下で固まると防水効果が低下してしまうためです。
床面にウレタン塗膜防水のメッシュクロスが必要無い1液タイプを塗布しています。
※何故メッシュクロスが必要ないのかは、下記で説明しております。
ゆっくりとムラが出来ないように塗布しています。
ウレタン防水材を3層も塗り重ねて2ミリ程の塗膜層を形成しました。
塗膜層形成の後、防水層程の為にトップコートを塗布しています。
トップコートの塗布が完了しました。あとは乾燥を待つだけです。
トップコートが乾燥してから室外機を元の場所に下ろして、バルコニー防水工事が完了しました。
別の場所も作業完了です。
バルコニー防水工事に用いた材料などの紹介
<ウレタン防水材>
一般的にウレタン塗膜防水というと、膜厚を確保するためにメッシュクロスという布みたいなものを1層目と2層目の間に入れるのですが、今回用いたウレタン防水材はメッシュクロスを入れる必要がないものを使用しました。
メッシュクロスを入れる必要のない理由は、適度な粘度などがあるので1回の塗装で充分な膜厚が確保できるようになっています。
また、ウレタン防水材は硬化剤と樹脂材を塗布前に混ぜ合わせて使用するのですが、今回用いたものは元々混ぜ合わせる必要がない1液タイプを用いているので、よくある人為的ミスによる硬化不良が起きることがありません。
材料費は少し上がりますが、このバルコニーのように少し狭いところでは適切な防水材です。
<無泡ローラー>
ウレタン防水材を塗布する時に注意をしないといけないのは、気泡が発生しないようにすることです。
気泡が発生してしまうと、硬化する時に穴が開いたりして防水性が無くなってしまいます。
その為、気泡が発生しない様にする為に無泡ローラーという気泡の発生しないローラーを利用して塗布します。
ヤマナミから一言
このM様邸は、雨漏りこそしてなかったですが、築年数25年ということもあり、防水効果が無くなっていても全くおかしくない時期です。
雨漏りが無かったのは、新築時に施工を行った業者がシッカリと仕事をする業者だったからだと思います。
全ての業者がこのM様邸の新築時に塗装を行った業者であればいいのですが、残念なことにそうではありません。
雨漏りをする時は色々な理由がありますが、雨漏りをしてからじゃ遅いので、御自宅の防水性に問題は無いかなどの調査を専門の業者で5年に一度は行うことをお薦め致します。
→ 大阪で雨漏り対策工事や調査は株式会社ヤマナミにご相談ください。