施工事例
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台風でも玄関から浸水しないようにFRP防水工事 大阪市天王寺 T社
2016.01.26
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歩道からの雨水の浸入リスク
今回は大阪市天王寺区にある会社様で、玄関の床が歩道と同じ高さにあり、勾配処理もされてないので、雨水が浸入してくる恐れがあると、工務店様よりご依頼を頂きました。
写真はリフォーム時に、床の嵩上げを行った後なので少し高く見えますが、元々は道路と玄関が同じ高さにありました。
そのため、雨水の浸入リスクがあったので、防水工事を行うことになりました。
玄関に防水処理は必要
玄関を歩道より高くしたし、左官処理をしていて下にモルタルが詰まっているので、防水塗装をせずに防滑シートを張るだけでいいのでは?と思う方もいるかもしれないので、簡単にご説明させていただきます。
先ず、防滑シートは、防水機能はありません。マンションなどでよく見かけると思いますが、滑って転ばないように、滑りにくくするという機能があり、美観や地面の表面の保護も目的として使用されるものです。
そのため、モルタルの表面から浸水した場合、玄関に使っている木材や構造材が腐食し、建具が歪んできて、扉の動きが悪くなったり、更には玄関を踏んだ時に軋んで沈んだりします。こうなっては、下地木材の交換をする必要が出てくるので、多額の費用が掛かってきます。
このように後で問題がでないようにするために、防水処理が必要なのです。
歩行の多い玄関にはFRP防水がオススメ
玄関は、人の行き来が多い場所なので、すぐに痛まないように、耐久性のある防水を選ぶ必要があります。
防水工法は多数ありますが、その中でも歩行に適した工法は、主に塩ビシート防水とFRP防水だけです。
更にその中でも、塩ビシート防水は軽歩行、FRP防水は重歩行に適しています。
塩ビシートはシートを広範囲に貼るタイプの防水なので施工するにはある程度の施工面積が必要です。そのため、今回のように狭い範囲の場合はかえって費用が高くなります。
その点、FRP防水は塗装をするタイプの防水なので、狭い範囲でもピンポイントに工事を行え、塩ビシートよりも強度が高く費用も抑えることが可能なので、今回はこれを採用しました。
※広範囲の工事だと、FRPより塩ビシートの方が安くなる場合が多いです。
基本情報
- 費用
- 約5万円
- 工期
- 2人工、2日間
施工内容
- 左官処理
- パテ処理
- プライマー材塗布
- FRP層形成
- トップコート塗布
玄関の防水工程
玄関の施工前の状態です。
ここから左官処理を行い、サッシすぐ下にある木材の高さまでちょっとしたスロープを作ります。
左官処理が終わった状態です。
左官処理をして乾燥させて後、パテで更に平滑にしていきます。
この時に、巾木と地面の隙間から浸水しないように、コーキングも施しました。
パテ処理をしてからFRP用のプライマー材を塗布していきます。
これはFRP防水の耐久性を上げるために、重要な下地工程です。
脱泡ローラーで樹脂とガラスマットの間に入った気泡を取り除いています。
これを行わないと、気泡だらけのポツポツと穴の空いた仕上がりになってしまいます。
脱泡処理が終わった状態です。気泡を抜いただけなので見た目は変わりません。
FRP層を形成してから更に樹脂を上塗りしていきます。
コーキングをした巾木もFRP層を形成しているので、樹脂を塗布しています。
上塗りを終えた状態です。
防水層保護のためのトップコートを塗布しています。
防水層の耐久性を上げるために非常に重要な工程です。
これで玄関のFRP防水工事は完了です。
<ヤマナミから一言>
実は、玄関に防水工事をするのは珍しいことです。
ただ、道路と玄関の高さが同じの場合、台風の時やゲリラ豪雨の時に玄関から浸水するのは目に見えています。
もちろん、それだけじゃなく、床高を少し上げるために木材を用いているのですが、モルタルによる左官処理でスロープを作ったとしても、モルタルだけでは水を通してしまい木材の下地に到達してしまうので、これは珍しい場所でしたが必要な防水工事でした。
今回に関しては、理由があって玄関に防水工事が必要でしたが、建物に応じて普通とは違った場所に防水工事が必要な場合もあります。
そのため少し変わった場所から浸水している場合は、相談無料ですので一度お気軽にお問合せください。
大阪で防水工事を専門としているヤマナミではFRP防水だけでなく、お客様の建物の状況に応じた適切な工法でご提案をさせていただきます。
もちろん、玄関の防水工事もお任せください。