施工事例
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天井に広がる雨漏りシミの原因調査と防水工事 大阪市阿倍野区 D社

2016.02.26

天井に広がる雨漏りシミの原因調査と防水工事 大阪市阿倍野区 D社
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2階と3階の天井に雨漏りシミ

築年数約20年程の鉄骨造4階建て社屋の3階と2階の天井に雨漏り跡があると、工務店様からご依頼をいただきました。

実際に現場調査を行うと、問題の雨漏りがある天井の上には4階のバルコニーに設置されている排水口がありました。

この排水口まわりを調査すると、大屋根の排水も流れるようになっており、排水量がかなり多い構造になっているのが分かりました。
排水量が多い箇所というのは劣化するのが早いという特徴があります。

排水口だけが雨漏りの原因ではない

更に調査を進めていくと、想定通り排水口が激しく劣化しており、防水性を失っている事が分かりました。
その為、排水口周辺から雨漏りしてる恐れがあったので、防水工事を行うことにしました。

ただし、この排水口の状況で3階と2階天井に、ここまで大きな雨漏りシミはつきません。防水工事を行う前に他に原因が無いかの調査も行いました。

雨漏りの大きな原因は天井に埋まっている排水管


排水管がこのように壁の中に通っています。
その為、雨漏りする場所としては、バルコニーと排水管が疑われます。

実際に今回の雨漏りの原因となっていたのが、排水口部分だけでなく、排水管の3階天井の真上に当たる、外壁側に向かって折れ曲がる部分(エルボー)から雨漏りをしていました。

この雨漏りを止める方法は、排水管のエルボーを交換することが一番です。
その為、工務店様に交換をして頂いて、無事雨漏りが止まりました

この雨漏りを発見するためには、天井を開けて天井裏を確認する必要があります。
今回はその旨を工務店様にお伝えし、天井裏の確認をしていただいてから分かった、雨漏りの一番大きい原因箇所でした。

開けた天井に関しては、今後お客様で点検をしやすいように、点検口をもうけさせていただきました。

更に、大屋根からの雨水を灰色の配管を通してバルコニーの排水口に流していたので、防水層を長持ちさせるためにも、工務店様に外部に排水するように移設していただきました。


基本情報

費用
約5万円
工期
2日間、2人工

施工内容

  1. 調査
  2. シーリング
  3. ポリマーセメント塗膜防水

雨漏り箇所の調査


これは2階の天井に雨漏りのシミがありました。


バルコニーの排水口部です。
白い排水管のすぐ右側にある灰色の配管が、屋根から雨水が流れてくる配管です。
この配管があることで、排水口の劣化が激しくなっていました。


排水口が汚れていたので、防水処理を行う前に清掃をします。

ポリマーセメント塗膜防水の作業工程


先ず、隅にシーリング処理を施します。
これで隅の防水層の劣化をしづらくします。


防水層を安定させるためにプライマーを塗布しています。


ポリマーセメント防水の1層目を塗布しています。


ヒートガンを使って1層目を乾燥させています。
こうすることで、隅の防水層がキレイに仕上がります。


ポリマーセメント防水の2層目を塗布しています。


防水層を保護するためのトップコートを塗布しています。
この工程で、ポリマーセメント防水は完了です。


これでポリマーセメント塗膜防水工事は完了です。

 

 

ヤマナミから一言

今回の雨漏りの一番の要因は、壁に埋まっている排水管でした。
やはり排水管も劣化するので、壁の中に排水管が埋まっていると、思わぬところから雨漏りしていてもなかなか気づくことができません。
その為、排水管が天井裏から確認出来るように、点検口をところどころに設けることをお勧めさせていただいてます。

家の壁に穴をあけるのは抵抗があるかと思いますが、結局雨漏りしてしまったら穴をあけることになってしまいます。
雨漏りの早期発見が家の寿命を長くする秘訣なので、少しでも家の壁の中でポタポタと水の滴る音がするなどの違和感を感じたら雨漏り調査をした方が良いです。

大阪で雨漏り調査なら、雨漏りの原因追求が得意な防水市場にご相談ください。