施工事例
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ビルの屋上防水の部分補修工事 東大阪市 Fビル

2016.03.11

ビルの屋上防水の部分補修工事 東大阪市 Fビル
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防水膜が破れている箇所から雨漏り

4年前にウレタン通気緩衝工法にて防水工事をさせていただいた東大阪市にある鉄骨造4階建てビルの屋上ですが、防水層が破れているということで、連絡をいただきました。

調査をさせていただくと、ウレタンの防水層にカッターで切ったような跡があり、別の箇所では小さめのパイプが刺さったような後がありました。

こういった破損箇所から雨水が浸水して、雨漏りになっていました。

 

ウレタン塗膜防水は簡単に破れない

このFビルのウレタン防水の破れている状況を見ると、いとも簡単に破れそうな感じがしますが、よほど力が入っていない限りは破れることはありません。

ウレタン塗膜防水というのは、軽歩行が可能な防水層です。
その為、歩いている時に靴を擦ったりしても、破れることはありません。
また、ウレタン塗膜のメインの材料は樹脂で形成されており、ちょっとした弾力性を保有しているので、少しの衝撃は跳ね返してくれます。

ただし、FRP防水などと比較すると軟質なので取り扱いには注意が必要です。
また、屋上を喫煙所にされている会社様もあるかと思いますが、ウレタンは樹脂ですので熱に弱いです。そのためタバコが落ちると防水層が溶けてしまいますので、強い衝撃以外にも熱にも注意が必要です。 


基本情報

費用
約5万円
工期
2日間、2人工

施工内容

  1. 破損箇所の調査
  2. 破損箇所の防水層捲り
  3. ヒートガンにて乾燥
  4. 下地処理
  5. ウレタン塗装

防水補修工程


先ずこれが、小さなパイプのようなもので破損したのではないか思う箇所です。


刃物などの鋭利なものでもない限りこのような破損はしないので、作業中に知らず知らずのうちに切ってしまったのかなと思います。 


防水層が破損していた箇所を捲ると、少し雨水が溜まってたのか、通気緩衝シートが劣化していました。


捲った箇所をキレイに清掃してから、雨水が残ってると後からする防水に影響がでるので、念入りにヒートガンで乾燥させています。


シッカリと乾燥させた後で、次の防水のためのプライマー材を塗布しています。
※プライマー材とは、防水と下地をくっつけるための接着剤みたいなものです。


切り取った部分の雨仕舞のために、シーリング処理を施しました。


シーリングが乾いてから、ウレタン防水材を塗布しました。
既存防水と同じ厚さになるまで塗布しています。


ウレタンで防水層を作った後に防水層保護のトップコートを塗布しています。


ウレタン防水の部分補修はこれで完成です。


他の破損箇所も同じように補修をしました。

ヤマナミから一言

ウレタン塗膜防水は、FRP防水やアスファルト防水と比較すると、柔らかめの防水です。
そのため、カッターなどの鋭利な刃物を入れると簡単に切れてしまいますし、コンクリートブロックのようなギザギザしたものを強めの力で引きずると、破れたりすることがあります。また、タバコなどの熱にも弱いので取り扱いには注意が必要です。

ただ、ウレタン防水というのは、そう簡単に破損するわけではありません。
実際に故意に破ろうとしても、かなり鋭利なものでもない限りは力を入れないとなかなか破れさせることができないぐらいです。

ただし、私は今回のFビルを見るまで破れた現場を見たことがありませんでしたが、稀に破れることもあります。
そうなると、雨漏りするのは時間の問題なので 、早めに補修をするのが好ましいです。

こういった破損をご自身で直そうとする方もいますが、元の防水層や下地との相性を考えながら作業を行わないと、防水効果を得られないだけでなく、後でプロに頼む際に余分に費用が掛かることになってしまう事が多くあります。そうなっては自分で直そうと購入した材料費や時間も無駄になってしまうので、最初から防水工事のプロに依頼することをお勧めします。

東大阪で屋上防水の補修をお考えの方は、防水市場の株式会社ヤマナミにご相談ください。