施工事例
works
雨漏りが原因!剥がれ落ちそうな玄関の庇タイル補修 大阪市浪速区Eビル
2016.05.24
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庇の天井タイルが剥がれ落ちそう
今回は大阪市浪速区にあるEビルのオーナーが、防水市場のサイトを見て頂いて、「庇の天井のタイルが剥がれ落ちそうになってるから補修してください」とお問合せを頂きました。
崩れ落ちそうなタイルは危険なので、早めに現場調査をさせていただくと、確かに今にも崩れ落ちそうになっていました。
タイル目地が長くに渡って亀裂が入っています。
この状態であれば、少し力が入ると、剥がれるのは免れません。
その為、早急な補修が必要をお伝えし、補修をさせていただく事となりました。
そして、このように庇の天井タイルがひび割れして剥がれ落ちそうになっている原因を探しました。
庇の上側からの雨漏りが原因で庇タイルのひび割れ発生
なぜひび割れたのか調査していると、庇の上部タイルに雨漏り対策となる防水層が無い事が分かりました。
ちなみにタイルの目地モルタルは、水を吸い込む特性を持っているので、ひょっとしてここから雨漏りして内部劣化を起こしたことで、天井タイル目地にひび割れが起きたんじゃないかな…。と思いました。
お客様からは予算もないから補修だけをお願いします。と言われてたのですが、補修だけを行っても、上部に防水をしない限りはまた同じようにひび割れを繰り返すことになるので、上部の防水工事もした方が良いと、お勧めさせていただきました。
庇タイルを剥がすと想像以上に薄いモルタル下地だった
剥がれるかけている箇所は一度剥がしてから、下地からやり直すのが好ましいです。
ただ全てを剥がすのでは無く、打音検査を行って浮いているところを探します。
しかし、思いのほか軽い音がするばかりでした。
打音検査で中身が詰まっている場合は水の入ったグラスを指でたたいた時と同じように、少し鈍い音がします。
しかし、浮いている箇所(中が空洞になっている)場合は、空のグラスを指叩いた時と同じように、高い音がなります。
そして、怪しいタイルを撤去したのですが、撤去した箇所以外のモルタルの層自体が薄く、中は空洞になっていました。そして、なによりも、雨漏りが長い間続いていた事によって、内部の鉄筋がサビて無くなっている箇所がありました。
金網のラスと薄いモルタルの層が見えますが、庇の上部もこの様なものになっていると想像が容易いです。
この下地の薄さが、雨漏りした原因であり、剥がれ落ちそうになった要因でした。
基本情報
- 費用
- 約20万円
- 工期
- 1週間、10人工
施工内容
- 調査
- 軽掃
- 破損部撤去
- ラスカット貼りつけ
- モルタル塗り
- タイル貼りつけ
- 庇上部と壁取り合い部にコーキング
- 庇上部にクリアコート塗布
庇のタイル補修工程
庇の天井タイルの破損箇所です。
エフロが出ています。これは水が回っている時にでてくるので、雨漏りしていることがうかがえます。
打音検査をしています。
低音なら詰まっている、高音なら空洞があります。
庇のタイル破損部を撤去しています。
タイルを撤去した後の庇の中の様子です。
下地をつくって、ラスカットを貼っています。
ラスカットを貼り終えました。
ラスカットの上から下地用モルタルをコテで塗っています。
庇の天井に新しいタイルを貼りました。
これで庇の天井の補修は完成です。
庇上部の防水工程
雨漏りをさせないために、水を使わずに軽掃を行います。
先ず、壁との取り合い部に、コーキングをうって隙間から雨水が入らないようにしています。
クリアーコートエコという透明の防水材を塗っています。
塗りたては少し白いですが、乾くと透明になります。
そして、この防水材は5回塗布して、しっかりと防水層を形成します。
これで、庇の上部の防水処理は完成です。
庇の補修を行ってからのヤマナミから一言
今回、低予算での補修と防水工事になりましたが、補修を行う前の状態が防水処理をされてない状態でしたので、これで庇からの雨漏りは無くなったと思います。
ただ、クリアーコートは他の防水材と比べると若干耐用年数は落ちるので、出来れば5年に一度はメンテナンスでクリアコートの塗り重ねをして頂く事をおすすめしております。
また、庇部分は割と雨漏りしやすい箇所になるので、適度にメンテナンスをしてあげる必要があります。
大阪で庇の雨漏りや天井タイルなどの補修は、ヤマナミにご相談ください。