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屋上パラペットへのウレタン塗膜防水 大阪市Tビル

2016.07.20

屋上パラペットへのウレタン塗膜防水 大阪市Tビル
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パラペットの防水も下地が大切

前回パラペットのクラックや浮きを補修した箇所のウレタン塗膜防水塗装の工程です。

⇒ 屋上のパラペット補修 RC造4階建てTビル 大阪市東住吉区 

今回、折角補修をしたところから、雨漏りをしないようにするために、ウレタン塗膜防水を行いましたが、元々の下地がなんの塗膜なのか分からない事もあり、一度下地をリセットしました。

そもそも、塗膜が不明だったら下地をリセットする必要があるのかというと、単純に新しいウレタン防水を行っても既存の塗膜自体がすぐに剥がれたり、そもそもウレタン塗膜防水自体がすぐに捲れたりと長持ちしない事がほとんどだからです。

更に、以前もウレタン塗膜防水で同じ材料で行う場合でも、捲れるリスクはあるので、しっかりと下地を行うのが大切です。

脆弱な地盤に家を建てると傾いたりするのと同じで、シッカリとした下地があるからこそ、防水が長持ちするのです。

防水塗装はいかに長い期間、雨水などからシャットダウンできるのかが、大切な部分となってくるので、下地づくりは防水塗装を行う上で非常に大切な工程です。

ウレタン塗膜防水のクラックの追従性

通常のペンキと呼ばれる塗料とウレタン塗膜防水の塗料を比べると、完成した後の仕上がりがまったく違います。

今回の例でいうと、そもそも前の補修工程をお読み頂いた方ならお分かりいただけるかと思いますが、パラペットにはクラックが横に広がっていました。

そもそもクラックというのは下地のひび割れなのですが、塗膜層が弾力性を持っていると、表面まで割れが出にくいのです。

前回のクラックは少々大き目ではあったので仕方ない部分もありますが、普通のペンキだと乾いた後にパリッと仕上がり、塗膜面の伸縮性がそこまでありません。

対照的にウレタン塗膜防水塗料は、乾いた後でも弾力性を持っているので、多少の下地のクラックができたとしても追従(割れ方向の力に対抗)して、表面の塗膜層まで割れないように頑張ってくれます。

結果、高い防水性を維持できるので、クラックに対する追従性というのは、防水層において非常に重要な要素です。

パラペットの吊環も雨漏り原因の一つになる

ビルの屋上にいくとこのような吊環がついていますが、そもそもビルの補修を行う際のゴンドラなど設置するためについています。

しかし、この吊環は実は、外壁などの補修を行う際に取付けるゴンドラなど数百キロの重量に耐えれない事が多くあります。

理由は、パラペット内の雨漏りによる吊環の根元の腐食などです。

鉄というのは錆びると腐食し破断します。どれだけ頑丈に取付けられているものでも、腐食して破断をすれば、望む耐力を得る事ができません。

また、露出している鉄部とパラペットの間も雨漏りしやすい箇所の一つです。

今回のパラペット防水においても、この隙間はシッカリとコーキング処理をしてからウレタン塗膜防水を重ねました。


基本情報

費用
非公開
工期
3日間

施工内容

  1. カチオンフィラーで下地作り
  2. プライマー材の塗布
  3. ウレタン塗膜防水材の塗布(2層)
  4. トップコートの塗布

パラペットのウレタン塗膜防水の施工工程

クラック補修を行った後のウレタン塗膜防水前のパラペットの状況です。

カチオンフィラーで下地をリセットしています。
これはウレタン塗装を長持ちさせるために必要な重要な工程です。

塗布したカチオンフィラーの上に、ウレタン塗膜防水とカチオンフィラーの両面接着剤となるプライマー材を塗布しました。

カチオンにしっかりとプライマーを染み込ませてこの工程は完成です。

ウレタン塗膜防水の1層目を塗布しています。

ウレタン塗膜防水の2層目を塗布しています。

しっかりと塗膜層をつくります。

ウレタン塗膜防水層を紫外線などから保護してくれるトップコートを塗布しています。

トップコートの塗布が完了です。
今回は艶ありのトップコートを利用したので、トップコートを塗布したところには、艶がでています。

これで、ウレタン塗膜防水層の形成が完了です。

ハッチ周りのコーキングを行ってからウレタン塗膜防水で隙間をシッカリと防水を行いました。

臭気筒と床の繋ぎ目も雨漏りしやすい箇所の一つなので、シッカリと厚めにウレタン防水塗装を行いました。

これで今回のウレタン塗膜防水の施工工程は全て完成です。

次回、外壁補修のご紹介を行います。

パラペットのウレタン塗膜防水を終えてヤマナミから

ビルはどこもそうなのですが、パラペットから雨漏りする事が非常に多いので、防水を行わないといけない箇所の一つです。

そして、ただ塗って防水をすればよいというわけではなく、しっかりと雨漏り原因を探して、クラックなどの補修を行い、その下地などとの相性を考えて適切な塗装を行う必要があります。

そうしないと、せっかく行った防水塗装もすぐに剥がれてきて、防水工事に掛ける費用が無駄になってしまいます。

特にビルの場合は、長く使うものになるので、できるだけ良い防水業者に施工をしていただく事が大切かと思います。

大阪で下地などからシッカリしてくれる防水業者をお探しの方は、お気軽にヤマナミにご相談くださいませ。