施工事例
works
梁のひび割れを補修して雨漏りをストップ 大阪市北区 Mビル
2016.09.26
-
before
-
after
ALC外壁のひび割れが雨漏りの原因と判明
今回は、セットバックしているビルの梁部分から雨漏りがあり、Vカットをしてシーリング補修による雨漏り修理を行った事例です。
ビルの管理会社様からご連絡があり、雨漏りの原因の調査を行った結果、外壁のひび割れが見つかり、そこから雨漏りしていることが分かりました。
梁の部分がひび割れしていて、ちょうどその裏側にあたる部屋の天井部分に雨漏りがあったため、梁が原因と判断しました。
雨が直接あたる部分は劣化しやすい
時間が経過すると建物は劣化していくものですが、雨が直接あたる部分はさらに劣化しやすい状態にあります。
特に今回のビルは「セットバック」といって上部の外観が階段のような形状で、梁が斜めにかかっていたため、直接雨が当たる状態となっていました。
ビルの上部は揺れることが多いものです。
このMビルのように梁が外側にあるセットバック構造になっているビルは、梁の部分に力が掛かりやすいので、ひび割れが起きやすく、さらに以前は特に補強などを行っていませんでした。
そこで、梁部分のひび割れ処理とシール処理を行い、外壁を塗装して仕上げています。
基本情報
- 費用
- 非公開
- 工期
- 4人工日間・3日間
施工内容
- 梁のひび割れの補修
- シーリング処理
- 外壁塗装
ALC外壁のひび割れ補修工程
ひび割れの補修
まず、カッターナイフを使って梁のひび割れ部分を広げてから補修するため「Vカット」を行います。
ALC外壁は、市販のカッターナイフでも簡単に切ることができます。
Vカット工法でひび割れを切った後、順番に施工を行っていきます。
ハケを使って接着剤のプライマー材を塗布します。
シール処理を行います。
シーリングをVカットした箇所に打ってから、シッカリと押え仕上げを行います。
こうする事で剥がれにくくなります。
シーリング材を塗り終えた後は、下塗りを行っていきます。
外壁塗装
微弾性フィラーで下塗りを行います。
微かに弾力性があるので、仮にコンクリートに小さなひび割れができそうになっても、微弾性フィラーの持ってる弾力性が割れに追従して、塗膜層などの割れを防いでくれる効果があります。
そのため、建物の上部は揺れてひび割れがしやすいため、2回塗りを行いました。
下塗りの後は、水性シリコン樹脂材を塗ります。
ここから塗装の工程です。
梁全体に水性シリコン樹脂材も中塗りと上塗りの2回塗装を行います。
しっかり塗装を行い施工完了です。
塗料の色に関しては、特にお客様からのご要望がありませんでしたので、良く利用される色を選択しました。
施工後は、お客様から「雨漏りが無くなった」とのお喜びの声を頂いています。
ヤマナミから一言
今回のMビルはALCの梁に直接雨が当たるような形状だったこともありますが、築20~30年が経過したことで経年劣化していったものと思われます。
ただ、ビルの上部は地震ではなくても揺れるような構造となっているので、ひび割れが起きやすい状況といえます。
また、セットバックの建物は梁のところにひび割れが起きやすいので、微弾性フィラー材による下塗りを2回行い、次のひび割れの発生を起きにくくしています。
このように、建物の形状や状態に合わせて施工を行っていますので、外壁部分からの雨漏りが気になる方は一度ご相談ください。