施工事例
works
漏水していたマンションの浴室のタイルの壁と床をFRP防水 住吉区
2016.10.11
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after
マンションの浴室にFRP防水を施して漏水を止めた
今回は、大阪市住吉区にある築30~40年になるRC3階建てのマンションの浴室の防水工事を行った事例です。
これまで住まれていた方が引っ越しされ、空室となったお部屋でしたが、以前から漏水があったとの事です。
空き部屋となったタイミングで防水工事を行うという事で、工務店様からご依頼を頂き、FRP防水工事を行い、漏水を止めました。
タイル壁と床(下地)はそのままだから防水効果は一時的
壁と床がタイルの浴室は、漏水は下の階にも分かるような状態になっていましたが、ご依頼者様のご要望で今回は、タイルの上からFRP防水工事を施しました。
本来であれば、タイルをはがして下地から防水工事を行いますが、費用等のご都合により、今回の施工を行っています。
タイルをはがしたりしない分、費用を抑えられますが、タイルの上からの防水工事の効果は一時的なものです。
防水面が直接外に出ている露出タイプの防水工事は、下地に防水を施す保護タイプの防水工事に比べて防水効果が長持ちしません。
効果は5年程度という事をマンションのオーナー様にもご理解頂いた上で工事を行っています。
基本情報
- 費用
- 非公開
- 工期
- 2人工・2日間
施工内容
- 養生プライマー材塗布
- FRPガラスマット貼り及び樹脂材塗布
- 下塗り材塗布
- 上塗り材塗布
浴室のFRP防水工事の施工工程
露出タイプのFRP防水を行った工程です。
施工前に浴槽を取り外した浴室です。
奥のタイルが黒ずんでいるのはカビですが、漏水が原因ではなく、浴槽があった事で掃除等ができずカビが発生したものと考えられます。
タイルの下は以前から防水工事が行われていましたが、それが傷んでいてため漏水が起こっていたと考えられます。
壁のタイルの端の部分にコーキング材で面取り加工を行った後、プライマー材を塗布します。
壁と床の境目等で白くなっているところが面取り加工を行っている箇所です。
緑色の養生テープより下の部分に塗布しています。
FRPガラスマットを樹脂材に含ませながら塗布しています。
タイル用のものを使用し、壁から床の順番に施工しています。
写真の下部分の白い繊維状の物がガラスマットです。
樹脂材を塗布した後は、下塗りを行います。
ポリエステルのBSタイプのものを使用しています。
最後に上塗り材を塗布しています。
浴槽を戻して施工完了です。
防水を行う高さは、浴槽より10cm程度高くしています。
本来はタイルを剥がして下地に防水工事を推奨
今回の浴室の防水工事は表面に行っているものですので、5年程度しか持ちません。
一時的な漏水対策であったり、数年後の立て替え等を検討されている場合は問題ありませんが、ヤマナミではタイルをはがして下地からの防水工事または、タイルの上からでも一度左官を行い、平らな状態にしてから防水工事を行う事をお勧めしています。
今回も下地からの防水工事等を提案させて頂きましたが、ご依頼者様のご要望で既存のタイルの上からの工事となりました。
タイルの上から防水工事を行った場合、面取り加工を行っていても目地の部分の防水が浮いてしまう事があり長持ちしません。
工事後にお部屋に住まれた方から「漏水していない」とのお声を頂いているとの事ですが、長い目で見たときにはタイルをはがして防水工事を行った方が良いと考えます。
浴室のFRP防水工事はヤマナミへ