施工事例
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マンション廊下の防滑シートを一部張り替え 東住吉区 Nマンション

2016.12.28

マンション廊下の防滑シートを一部張り替え 東住吉区 Nマンション
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今回は、『大阪市東住吉区にある、鉄筋コンクリート造の4階建てマンションの共用部の廊下に張っていた防滑シートの部分的な張り替えと端末シーリングを施工した事例』です。

工務店様からのご依頼で、築40~50年が経過したマンションの共用部分となっている廊下の防滑シートの調査を行い、破損している防滑シートを部分的にめくって張り替えました。

防滑シートの張り替えは10年が目安

ご依頼頂いたマンション2~4階の共用廊下の防滑シートもいろいろなところで破損していましたが、特に雨漏りはしていませんでした。

ただ、防滑シートは時間が経過していく中で硬化したり縮んでいき、防滑シートのジョイント部やシーリングが破損してしまうことがあるため、10年くらいで張り替えを考える方が良いと思います。

今回のマンションも、前回、防滑シートを張ってから10年ほどが経過していましたので、張り替えのタイミングでした。


基本情報

費用
非公開
工期
約6人工・約1週間

施工内容

  1. 既存防滑シートの破損部を調査
  2. 既存防滑シート捲り
  3. 既存防滑シートの端末シールの撤去
  4. 防滑シート張り替え

防滑シートの部分張り替えと端末シーリング処理の工程

以下の工程で、マンション共用部の廊下の防滑シートを部分的に張り替えと端末シーリング処理を全面に施工しました。

 

マンション廊下の既存防滑シートの破損部を調査

既存の防滑シートの状態を調査したところ、ジョイント部の溶接棒から水が入ってシートが浮いている状態でした。

 

また、防滑シートの駐輪場側の部分も浮いてきていて、オーナー様が引っかからないようにガムテープで貼っていました。

 

1階部分の防滑シートの端末シール部分も破損していて、水が入ってくる状態でした。

 

マンション廊下の既存防滑シート捲り

カッターを使用し、防滑シートの既に剥がれている部分を捲っていきました。

 

1階部分は一番雨を受けやすく、濡れるところなのでかなり劣化していました。
シートが硬くなっていて、重さもありましたので捲るのが大変でした。

 

2階の廊下の防滑シートも捲りました。
茶色の部分が既存の防滑シートが残っているところで、緑色の部分が捲ったところです。

 

3階と4階は同じ造りになっていて、それぞれ破損している部分の防滑シートを捲りました。

 

マンション廊下の既存防滑シートの端末シールの撤去

1~4階全てのシーリングを撤去しました。カッターを入れて手で引っ張って撤去しています。

 

マンション廊下の防滑シート張り替え

防滑シートの張り替えのために、サイズ合わせを行いました。
張り替える部分の寸法より大きい状態からカットしてサイズを合わせていきます。
防滑シートには既製のサイズ幅があり、1300mm、1500mm、1800mmから近いサイズのものを選択して使用しました。

 

サイズ合わせを行い、カットして行きました。
奥のトーチを使ってシートを炙って柔らかくしてからカットしていきました。

 

防滑シート専用のボンド材を塗っていきました。
写真のように櫛目に塗ることで防滑シートが接着しやすくなります。

 

ボンド材を塗ったところに防滑シートを張っていきました。

防滑シートを上から押さえて接着させていきました。

 

溶着棒という紐を熱で溶かして、新しい防滑シートと既存の防滑シートの境目を溶着してきました。

 

溶着棒を溶着した後に残る、丸く出っ張っている部分をカットしていきました。

 

1階の廊下の防滑シートが引っかかって捲れないように金物を取り付けました。
2~4階は手すりがあるため金物を取り付ける必要がなく、1階のみの作業でした。

 

養生してから防滑シート専用のシーリング材を充填していきました。

 

シーリングは全面をヘラを使用して仕上げました。

 

シーリング材は全部で300m分使用しました。
防滑シート専用のシーリング材ですので、色は防滑シートに合わせられています。

 

排水口の形に合わせてシートを切って仕上げました。
今回の工事では排水口周りの改修は行っていません。

各階の防滑シートの仕上がりです。
手すりの下の白く筋が入っているのは雨垂れの跡と思われます。

 

マンションの廊下等の場合も防滑シートは全面張り替えの方がコストが抑えられる

今回はご依頼者様の予算により、防滑シートの部分的に約20㎡分の張り替えで施工しましたが、張り替えなかった部分が先に傷んできて、張り替えの回数が増えてトータル的に見ると費用が掛かってしまう可能性もありますので、一度に全面の張り替えを行った方が良いと思います。

 

また、既存の防滑シートではシーリング材は通常のものが使用されていたため剥がれやすくなっていました。
防滑シート専用のシーリング材は1本3,000円くらいするので高価ですが、こちらも次の補修までの期間を考えると専用のものを使用した方が費用は安くなると思います。

なお、シーリングについては、全体を変えることを提案させて頂きました。

 

マンションの共用部は人の往来がありますが、防滑シートを張っていく中で全く通れなくなるということはほとんどありません。
ボンド材を塗ったときは通れない状態になりますが、シートを張った後は上を歩いても大丈夫ですし、幅が広い廊下ですと、半分だけ施工して、その間は施工していない側を通ることができるため、住人の方に不便さを感じさせることは少ないと思います。

 

マンションで防滑シートの張り替えを検討されている方やシートの破損が気になる方はご相談ください。

 

マンションの廊下の防滑シート張り替えはヤマナミへ