施工事例
works
マンションの70㎡の屋上を防水してひび割れしにくい屋上に 西宮市
2017.02.28
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今回は、『兵庫県西宮市にある、RC造7階建てのマンションの屋上70㎡にウレタン塗膜防水工事を施工した事例』です。
屋上のコンクリートのひび割れや欠損が気になっていた、マンションのオーナー様からのご依頼でした。
屋上のウレタン塗膜防水が長持ちするように工法を選択
ご依頼を頂くまでに、オーナー様ご自身もいろいろをお調べになられていたようで、「屋上の防水をなるべく長持ちさせたい」とのご要望がありました。
そこで、通常のウレタン塗膜防水の下に通気緩衝シートを貼る、ウレタン塗膜防水通気緩衝工法を提案させて頂き、施工しました。
この通気緩衝工法で施工することで、ウレタン塗膜防水の防水層にひび割れができにくくなり、長持ちしやすくなります。
基本情報
- 費用
- 約60万円
- 工期
- 10日間・16人工
施工内容
- 屋上の調査
- 樹脂モルタル成形処理(屋上の破損部)
- 既存の目地材撤去
- シーリング処理(目地部分及びひび割れ部分)
- 通気緩衝シート貼り
- プライマー材塗布
- ウレタン防水材塗布(1層目)
- ウレタン防水塗布(2層目)
- トップコート材塗布
屋上をひび割れにくくするウレタン塗膜防水工事の工程
今回は、屋上の破損部分の修繕を行い、その後、通気緩衝工法によるウレタン塗膜防水工事を行うという流れで施工しました。
マンションの屋上の調査
マンションの屋上のコンクリートには、クラック(ひび割れ)や欠損している部分がいろいろなところにありました。
ひび割れや欠けていた屋上のコンクリート部分ですが、そのまま放置されていました。
この破損が原因かどうかは分かりませんでしたが、下のフロアーでは雨漏りもあったようです。
ちなみに、ひび割れて、白く筋のようになっているのは、エフロレッセンス(白華現象)と呼ばれる現象です。
樹脂モルタルによる成形処理(コンクリートの破損部分)
樹脂モルタルを使用して、欠損していたマンションの屋上のコンクリートを平らにしていきました。
コンクリートの欠損は、屋上の広範囲に渡っていました。
もともと、アスファルト防水が施工されていましたが、20~30年くらい経過していたためかなり劣化している状態でした。
既存の目地材を撤去
既存の目地材は全て撤去しました。
目地とひび割れの部分のシーリング処理
屋上の床のコンクリート部分の目地とひび割れにシーリング材を充填しました。
ひび割れは屋上全体にあり、シーリング材も40~50m程度使用しました。
通気緩衝シート貼り及びプライマー材を塗布
防水施工後の屋上にひび割れが発生しにくくなるように通気緩衝シートを隙間なく貼り、上からプライマー材を塗布しました。
シートの厚さは1.4mmで、FRP防水で使用するシートと同じものを使用しました。
シートとシートの間の緑色のテープはジョイントテープです。
ウレタン防水材(1層目)を塗布
ウレタン塗膜防水材を塗布したマンションの屋上の排水溝です。
排水口には改修用のドレーンも使用しています。
また、立ち上がり部分には立ち上がり用の防水材を塗布しています。
マンションの屋上全体に1層目のウレタン塗膜防水を塗布しました。
ウレタン防水材(2層目)を塗布
排水溝や立ち上がり部分等、屋上全体にウレタン塗膜防水を塗布しました。
通気緩衝シートを貼った場合でも、ウレタン塗膜防水の2回塗りの方法は変わりません。
トップコート材を塗布
ウレタン塗膜防水と同じように、トップコート材もマンションの屋上全体に塗布しました。
建物の揺れを考慮してひび割れしにくい防水工事の工法を提案
今回のマンションの屋上がひび割れたり破損していた原因の1つとして、建物の揺れが考えられました。
そこで、その揺れを遮断する効果がある通気緩衝シートを貼りました。
通気緩衝工法で防水施工を行った場合、通常のウレタン塗膜防水より、1㎡あたり1,000~1,200円程度の費用がかかりますが、ひび割れしにくくなる分、次の防水工事までの長持ちしやすくなります。
また、通気緩衝シートを貼った後、すぐにプライマー材を塗布できるため、工期はウレタン塗膜防水のみを施工した場合とほとんど変わりません。
施工前からオーナー様とも建物の状態や防水の施工方法についてお話しさせて頂き、施工完了後は安心されたようでした。
通気緩衝工法は、バルコニー等よりも、揺れが気になるような広い屋上に使った方が効果的ですので、マンション等の屋上のひび割れや劣化が気になる方にお勧めです。
大阪でマンションの屋上の防水工事はヤマナミへ