施工事例
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タイル外壁のシーリング工事 大阪市

2017.03.31

タイル外壁のシーリング工事 大阪市
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今回は、『大阪市住之江区にある鉄骨造4階建ての建物の外壁のサッシとガラス回りのシーリング工事とタイルをシーリング材で補修した事例』です。

 

新規のお客様からホームページへお問い合わせがあり、「室内に雨漏りがある」とのご連絡いただきました。

お客様の補修予算が限られているとのことでしたので、極力抑えた金額にできるように、足場を組まず、高所作業車にて調査しながらの補修工事を行いました。

 補修としては、ひび割れ部へのシーリング防水処理、サッシ廻りへのシーリング打ち替え、ガラス廻りへのシーリング打ち替え、外壁タイル剥落部へのタイル貼りやシーリング防水処理等を行いました。

シーリングが不十分だと雨漏りだけでなく外壁のタイルのひび割れの原因にもなる

シーリングの劣化というと、雨漏りを考えられる方も多いかと思いますが、実は、外壁のひび割れや傷みにも大きく影響します。

 

ご依頼頂いた建物の外壁の調査を行ったところ、雨漏りは各階の壁で発生していました。

 外壁はタイル貼りでしたが、そのタイルのいたる部分がひび割れ、シーリングの劣化も見られました。

 また、タイルの下地はALC壁で、その継ぎ目の動きからタイルに破損が生じたものと思われました。

このタイルのひび割れは建物の揺れが原因と考えられますが、シーリングが硬化不良を起こしているなどの問題があったために、さらにひび割れが進行していたと思われます。


基本情報

費用
約30万円
工期
3日・6人工

施工内容

  1. 建物の外壁の調査
  2. ガラス廻りの既存シーリング捲り
  3. ガラス廻りのシーリング材充填
  4. ガラス廻りのシーリング仕上げ
  5. サッシ廻りのプライマー材塗布
  6. サッシ廻りのシーリング仕上げ
  7. 外壁タイルのひび割れ部のシーリング防水処理
  8. 外壁タイルの目地部のシーリング処理
  9. 外壁タイルの剥落部の近似タイル貼り

外壁のサッシとガラス回りのシーリング工事とタイルをシーリング材で補修した工程

今回の補修工事では、以下の3ヶ所に対してシーリングで補修を行いました。

 

  • 外壁のサッシ回り
  • 外壁の窓のガラス回り
  • 外壁のタイルのひび割れや欠落

 

建物全体について、以下の流れで施工しました。

 

建物の外壁のタイルやガラス回りなどを調査

建物の外壁には、大きな窓があり、そのガラス回りやサッシのシーリングの調査を行いました。

 

タイルの目地のシーリングは、全体的に劣化していましたが、特に黒く変色している部分がありました。
これは、シーリングが硬化不良を起こしているためです。

硬化不良は、シーリング材の練りや撹拌が悪いと起こります。シーリング材は、天候や気温を見て、撹拌しないといけませんが、雨、気温が高いまたは寒いときに撹拌していた可能性があります。この効果不良も外壁のいたるところで見られました。

シーリングがこのような状態でしたので、雨漏りも以前からあったと思われます。

 

タイル外壁のガラス回りの既存シーリングめくり

ガラス回りのシーリングは劣化していて、水が入ってしまう状態でした。

 

劣化していたシーリングをカッターで切って手でめくっていきました。

 

タイル外壁のガラス廻りにシーリング材を充填

ガラス回りの既存シーリングを捲った後は、プライマー材を塗布してから、シーリング材を充填しました。
シーリング材には、ガラスのシリコンを使用しています。

 

タイル外壁のガラス回りのシーリングの押さえ仕上げ

シーリングの仕上げとして全体をヘラで整えて仕上げました。

 

タイル外壁のサッシ回りの既存シーリングめくり

サッシ回りのシーリングも劣化していました。
写真は、2階のサッシ回りで、雨が直接当たるような場所にありました。

 

タイル外壁のサッシ回りにプライマー材を塗布

サッシ回りを捲った後は、テープ養生を行い、プライマー材を塗布しました。

 

タイル外壁のサッシ回りのシーリングの押さえ仕上げ

プライマー材の塗布後、シーリング材を充填し、ヘラで仕上げてサッシ回りの補修は完了です。

 

外壁タイルのひび割れ部分のシーリング防水処理

外壁のタイルのひび割れは大きく、欠けている部分もたくさんありました。
下地がLCの縦張りだったため縦に割れていました。

 

タイルが欠けていた部分をシリコンのシーリングで埋めて補修しました。
本来は貼り替えないといけないような状態でしたが、予算の都合によりシーリングでの補修となっています。

また、シーリング材には変性シリコンのポリサルファイドを使用しています。

 

外壁のタイルの破損個所をシーリング防水処理

外壁タイルの破損部分から水が入らないように、シーリング材を充填して埋めました。

 

外壁タイルの目地部分のシーリング防水処理

既存のシーリングが残っている状態ですが、打ち替えをするにしても遅いくらい劣化していました。

ご依頼者様も、建物の上の方だったので見えなかったと思われ、雨漏りしてようやく気付いたような状態でした。

 

劣化した既存のシーリングを捲り、プライマー材を塗布した後、変性シリコンのシーリング材を充填し、ヘラで整えました。

 

外壁タイルの剥落部分に近似タイル貼り

外壁のタイルが剥落していました。

 

タイルが完全に剥がれ落ちていてなくなっていた部分については、似たようなタイルの在庫があったため、そのタイルを貼りました。

 

このようにタイルがひび割れていたり、破損していたりしている部分については、シーリング材を充填して防水処理を行い、、剥落している部分については、似たタイルを貼るなど、外壁全体の補修を行いました。

 

タイル破損部のシーリング処理はあくまでも応急処置

今回のタイルのひび割れや破損に対して、シーリングで補修後、漏水はなくなったようですが、ひび割れの原因が構造的な問題だと考えられますので、また割れると思います。

 

本来であれば、タイルを全部めくって下地からやり直す方が、少しは長持ちするかもしれないませんが、建物の設計の段階でLC用の縦目地をもっと多く取るなど、根本的な部分に原因があるように思います。

特に揺れが多い、地盤が緩いようなところでは、タイルにひび割れが見られなくても、10年に1度くらいは診断を受けることをオススメします。

 

また、シーリングの硬化不良については、揺れなどによる衝撃を緩和できないため、シーリングとしての機能をはたしていない状態です。

見た目にシーリングが黒ずんでいたり、触りとベタベタしている、表面に亀裂が入っているといった場合には硬化不良が考えられます。

シーリングがこのような状態になっていたときにはすぐにシーリングの打ち替えをしないといけませんので、すぐに専門業者にご相談されることをオススメします。

 

大阪でタイル外壁のシーリング工事はヤマナミへ