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DIY防水では止まらなかったバルコニーの雨漏りを解消 大阪市平野区

2017.04.07

DIY防水では止まらなかったバルコニーの雨漏りを解消 大阪市平野区
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今回は『大阪市平野区の木造モルタル造りの一戸建て2階のバルコニーに、DIYでは防ぎきれなかった雨漏りを解消するためウレタン防水工事を施した事例』です。

大阪市平野区にお住まいのY様邸では2階バルコニーのヒビ割れから水がしみ込み、1階のキッチンの天井から雨漏りするとのことでした。

Y様は漏水の原因に気づき、ご自身でもバルコニーの補修工事をされたそうですが、なかなか雨漏りがとまらなかったため、近所で良く通りかかる弊社にご依頼いただきました。

 

雨漏りが止まらなかった原因はDIYでヒビ割れがふさぎきれていなかったから

Y様ご自身でもヒビ割れにシーリングを施されていましたが、完全にふさぎきれていなかったほか、大きく目立っていた修繕箇所以外にもまだたくさんのヒビ割れがあったようです。

水は隙間があったらしみ込むのでDIYの防水作業ですべてを網羅するには限界があります。

 

シリコン製のシーリング材を使用すると後々のメンテナンスが難しい

Y様が修理にお使いになったシーリング材はシリコン製でした。

台所などの水周りをDIYで修理するとき良く使うシリコン製のシーリング材ですが、バルコニーや外壁など劣化しやすく頻繁にメンテナンスが必要な箇所には不向きです。

なぜなら、汚れのつきにくい素材としてよく知られているように、シリコンは他の材質と引っ付かないので、一度施工してしまうと後から別のひび割れができたときに他の材質での補修が難しくなるからです。

シリコンのシーリングはNG

 

下地調整後、ウレタン防水剤塗布でバルコニーを防水加工

上塗りができないシリコンシーリング部分にはウレタン防水剤がつかないので、できるだけ取り除き、さらに残ったシリコンを覆うようにカチオンフィラー下地調整剤により下地をリセットした後、ウレタン防水剤を2重に塗布しました。

見逃しがちな柵の足元も変成シリコン(シリコンとは別のものです)でシーリングし、バルコニーをくまなく防水しました。

基本情報

費用
約5万円
工期
3日間・3人工

施工内容

  1. 洗濯機の移動
  2. 清掃・シーリング除去
  3. カチオンフィラー下地調整処理
  4. ウレタンプライマー剤塗布
  5. ウレタン防水剤塗布
  6. 手すり足元シーリング用テープ養生とシーリング
  7. ウレタン防水剤2層目塗布
  8. ウレタントップコート剤塗布

今回の工程

①洗濯機の移動

 

バルコニーに置かれた洗濯機などを移動させました。バルコニーに洗濯機がある場合、排水や振動により劣化の原因となっている可能性があります。

バルコニーに設置された洗濯機を移動

 

②清掃・シーリング除去

 

小さなごみなどを清掃し、以前Y様がご自身で施工されたシリコン製のシーリング材を除去しました。

バルコニーを工事のため清掃

 

③カチオンプライマー剤塗布

 

接着性に優れた下地調整剤のカチオンフィラーを薄く塗布しました。カチオンフィラーはセメント系のパウダーが混ぜ込まれた樹脂で、取り除ききれなかったシリコンの上から塗ることで下地がリセットされ防水処理ができるようになります。

乾くまで時間がかかるので1日目の作業はここで終了です。

カチオンプライマー下地調整剤を塗布

 

④ウレタンプライマー剤塗布

 

ウレタン防水剤をつきやすくするウレタンプライマー剤を塗布しました。

ウレタンプライマー剤の塗布

 

⑤ウレタン防水剤1層目塗布

 

ウレタン防水剤を塗布しました。乾くまでに時間がかかるので2日目の作業はここまでです。

ウレタン防水剤1層目塗布

 

⑥手すりの足元をシーリング

 

床と立ち上がりの隙間など大きなヒビ割れに目がいきがちですが、手すりの足元にも隙間があり、ここから水がしみ込んでいる可能性があります。

他の部分につかないようにテープで養生し、シーリングを行います。

手すり足元の養生

 

ここで使用したシーリング材は変成シリコンという、後から塗装などの加工ができる素材です。

「シリコン」と名前はついているのでまぎらわしいのですが、使用する用途はや性質は異なります。

手すり足元のシーリング

 

⑦ウレタン防水剤2層目塗布

 

厚みをつけるため2層目を塗ります。1層目を塗布して1日乾かしてからの作業となります。

乾くまで時間がかかりますが、1日以上おいてしまうと接着度が下がってしまうので次の日に行います。

ウレタン防水剤2層目塗布

 

⑧ウレタントップコート剤を塗布して仕上げ

 

防水剤が長持ちするように表面に塗布し、施工は完了です。

ウレタントップコート剤を塗布し仕上げる

 

後日、通りかかられたY様は「もう雨漏りしなくなった!」と喜んでおられました。

 

木造モルタル造りの住宅は揺れやすく、特に外部の劣化は避けられません。

小さなヒビ割れなら自分で修理できるのではないかと思いがちですが、あらゆるところからしみ込む雨水を対策する防水処理はDIYではとても難しいです。

また、使用する素材についても今後のメンテナンスに向き不向きがあるので注意が必要です。

もし止まらない雨漏りでお困りでしたら防水工事のプロの目で判断した確実な防水工事が必要です。

今回のような小さなバルコニーでしたら材料や道具を揃えてご自身でDIY防水工事をされるよりも費用がお安くなる可能性がありますので、無料のお見積もりをお勧めしております。

 

 

大阪市平野区で止まらない雨漏りにお困りの方はヤマナミへ